阪神甲子園駅を基点に、甲子園浜まで足を延ばしてみよう。
甲子園球場は、昔の枝川と申川の分岐点あたりに1924年にできた施設。
川だったころの面影はほとんど残っていないが、甲子園浜の海岸の遊歩道を歩くと、干潮の時には、戦前の阪神パークの遺構が見えたりする。
競馬場→飛行場→巨大な浜甲子園団地→そして現在の新しい街へと変貌中のエリアもそんな目で見たら面白い。
このコースは、西宮のマンホールカードになっている図柄のカラー版に出会えたりする。せっかくなのでマンホールカードもゲットして帰ろう!!
(全コースを歩くと、約5.3キロ)
①阪神甲子園駅
昔の枝川(現在は甲子園筋)の上にある駅。
5年ほどの月日をかけて2017年に駅舎がリニューアル。白球や真っ白いユニフォームをイメージした白い屋根が特徴。
様々な場所に「野球」に関係するアイテムが隠されている。甲子園駅の記事はこちら>>
②タイガースローソン(2021年11月30日 閉店)
ローソンが阪神タイガースのオフィシャルスポンサーになったことを記念して、2014年4月に甲子園九番町にタイガースローソン1号店がオープンしたが、2019年8月に市内3店目として「ローソン阪神甲子園球場前店」が開店した。
阪神タイガースのイメージカラーである黄色と黒色に装飾され、タイガースグッズも販売。
④甲子園優勝校の車止め
この辺りの歩道にある車止めを探してみよう!!
高校野球の優勝校のネームプレートが入った車止めが並んでいる。道の南側が春の選抜、北側が夏の大会になっている。
この道をずっと東にたどったら、甲子園筋の信号のところから続いている。
2008年の春の沖縄尚学と2008年夏の大阪桐蔭高校でポールは終わっている。
西宮流が呼び始めた「優勝校通り」の詳細はこちら>>
⑥中津浜線・中津墓地
鳴尾が漁師町だった頃、中津浜では鰯漁が盛んだった。今は中津浜と言う浜の名前もなくなったが、昔あった浜から北へ宝塚まで続く道路の名前や墓地の名前に「中津」が残っている。
⑦砂浜公園
この辺りは昔の申川のほとり。
町名変更で一帯が南甲子園となり、昔の地名が姿を消しているが、この砂浜公園はかつての「武庫郡鳴尾村字砂浜新田」の名残り。この公園のすぐ近くには、防災拠点として機能する南甲子園ふれあい公園もある。
⑧甲子園浜海浜公園
中津浜線を南下して浜にたどり着くとそこは「甲子園浜海浜公園」>>
海辺に沿って東西に長い公園のなかで、ちょうどここから西の「今津浜地区」と東の砂浜の「ふるさと海岸地区」の境目あたりになる。
甲子園海浜公園は、ここから少し西の橋を渡ると「沖地区」へと続く。
公園に囲まれた海は、ウインドサーフィンのメッカにもなっている。
海鳥や海の生き物にも出会える格好の散歩道。
⑨甲子園浜自然環境センター
海の生き物の水槽が並んでいるミニ水族館があったり、集会などができるスペースもある。
3階には、すぐそこに来る海鳥が観察できる双眼鏡などが備えつけられていて、様々な資料もあって甲子園浜の歴史もわかる場所。
人も常駐しているので教えてもらおう。
⑩戦前の甲子園娯楽場(浜甲子園阪神パーク)跡
このあたりの海は、潮が引くと面白い形のものがいろいろ姿を現す。
戦前にこのあたりにあったクジラもいたという甲子園娯楽場(浜甲子園阪神パーク)があったが、第二次世界大戦のさなかに取り壊され、その遺構がそのまま海に沈んでいる。
娯楽場の中の温泉施設の壁で使われていたのではないかといわれているライオンも時々姿を現す。
⑪通称・船公園(浜甲子園運動公園)
大きな帆船の遊具があり、子供と一緒なって楽しめる公園。
甲子園駅からまっすぐ南につづく甲子園筋が浜に当たったあたり。
この甲子園筋が、昔は武庫川から分かれた枝川だった。
⑫「全国中等学校優勝野球大会開催地」の碑
今の高校野球の前身の「中等野球大会」が行われた鳴尾球場跡に建つ碑。
厳密にいうと、この場所より少し北東にあった鳴尾競馬場の中に二面の野球場が作られ、甲子園球場ができるまで7年間ほどはここで行われていた。
⑬緑とせせらぎの枝川
ららぽーと甲子園を通り越して海にそそぐ今の枝川。
ここから南は、西宮市の下水処理場などの施設があるが、浜甲子園運動公園の一角ということできれいに整備されている。
⑭カラーのマンホールの蓋
マンホールの蓋のデザインを気にされている方は少ないかもしれないが、街を歩いていると様々なデザインの蓋があることに気づく。
西宮で一番よく目にするのが「酒蔵と甲子園球場と桜の花びら」のデザイン。
このマンホールのデザインで色付きの蓋がここにある。(市内で二か所あるうちの一か所)
⑮シールドカッターのモニュメント
下水道整備などで地下にトンネルを掘る際に使用する機械(シールド)の先端部が、モニュメントとして飾られている。
概ねJR神戸線以南の下水が合流の地域で「合流貯留管整備事業」が計画 されていて、地下ではこんな機械が活躍している。
⑯HAMACO:LIVING
このあたり一帯は、昭和30年代後半から浜甲子園団地>>といわれる巨大団地として開発されたエリア。
ピーク時には約5000世帯が暮らした。
その団地も高齢化・老朽化が進み、今まさに新しい住宅エリアへと変貌を遂げている。
そこでエリアマネージメント手法でのまちづくりの拠点としてオープンしたのがここ。
ヘルスケアステーションにもなっているので、ここで測定もできる。
近くに「OSAMPO BASE」というカフェもある。
⑰メタセコイア並木
武庫川女子大の中高の敷地に沿って、メタセコイアが植えられているが、この東西の通りは道の両側に植えられていて壮観。
新緑から緑が濃くなる時期、そして秋の紅葉の時期などは写真スポットにもなる。
メタセコイアがここに植えられた理由はこちらから>>
⑱枝川沿いの遊歩道
ららぽーと甲子園の中を通って流れてくる枝川の左岸(東側)には遊歩道が整備されていて歩くのも楽しい。
ところどころにベンチもあり、花もきれい。
⑲クリエートにしのみや
商業施設・ららぽーと甲子園の2Fにある西宮の情報発信スペース。現在は、地域情報サイト『西宮流(にしのみやスタイル)』が運営協力している。イベント情報や市内のマップなど情報が豊富。
部屋の一角が、涼宮ハルヒの憂鬱の聖地・北高の教室を再現されたスペースになっている。
ここでは、西宮市のマンホールカード>>も配布している。
酒蔵と甲子園球場、桜の花びらがデザインされたマンホールカードは人気。
西宮に関連した本が並ぶまちライブラリーのファンも多い。
R6年4月1日より一時的にマンホールカードの配布場所が変わります
・阪神西宮おでかけ案内所(阪神西宮駅戎口改札前)
※詳細は、阪神西宮おでかけ案内所(HP)をご確認ください。
⑳ららぽーと甲子園のエントランス
大型商業施設・ららぽーと甲子園(キッザニア甲子園併設)のエントランスの通路。
ほとんど見向きもされず素通りされるモニュメントだが、実はこのモニュメントには、ららぽーと甲子園が阪神パークの跡地に作られたということが書かれている。
(正し、英語表記。かなり見にくいので注意!)
敷地内にあるクスノキは、阪神パーク時代の景色も見てきた大木。
㉑甲子園球場・甲子園歴史館
ららぽーと甲子園の方から入ると、高校野球の優勝校名が刻まれたゲートをくぐって甲子園球場の外野側に入る。目の前にあるのが甲子園歴史館。
野球がない日でも楽しめる施設。すぐ隣にグッズの販売もある。
球場外周をめぐるだけでも楽しい。
(2014年当時の記事なので、モニュメントの位置が一部移動したりしていますが、外周巡りのご参考に>>)
㉒甲子園素戔嗚神社
甲子園球場ができるよりずーっと前から、暴れ川だった武庫川の治水を願って、「暴れ川を治める神」の素盞嗚尊(スサノヲノミコト)が祀られた。
今では、野球の神様として必勝祈願に参拝する人も多い。
そんな野球好きの人のために、野球にまつわるお守りも多い。
境内には、元阪神タイガース監督の岡田さんや星野さんの揮毫のモニュメントもある。
㉓カラーのマンホールの蓋
駅自体の改修が終わった後、駅前の整備が進められ2020年春に周辺の工事が完了した。
駅から球場への通路・タイガースロードには新しくアオダモの木が植えられ、タイガースゲートをくぐって球場へと続く。
駅前の円形広場は、野球のない時期に地域の賑わいを作ることを目的にしている。
ゲートの手前にはグッズ販売の店があり、ゲートのすぐ横にはカラーのマンホールの蓋>>も設置されている。
駅前には、西宮のオリジナルの桜も植えられている>>
ちょっと寄り道
A:春先にはクローバーが咲く
B:ローラースライダー
C:桜のトンネル
D:武庫川女子大中高の芸術館
E:バーベキューのエリアも!
F:公園(エコパーク甲子園)
風景印のある郵便局
風景印とは郵便物に押す消印の一種の記念印。
風景印が設置されている郵便局では、求めれば切手に押していただける。
その局のエリアの風景やゆかりの物語などがデザインされていることが多い。