近藤修平さん>>が東日本震災復興作品募集を知って書かれた作品「マスター先生」>>が、ご当地映画「にしきたショパン」のきっかけとなった。
近藤さんは、阪神淡路大震災の時にはインフラを支える会社のサラリーマンとして復興に当たった経験を持つ。
その後、週末監督業の竹本祥乃さんとの偶然の出会いから、大きく自主映画プロジェクトへと発展していった。
「マスター先生」の帯に書かれた茂木大輔さんの言葉「映画化熱希望!!出演熱希望!(笑)?」が、この一連の動きを後押ししたのかもしれない。
もちろん、友情出演として映画にも登場されている。
最終のシナリオになるまで19稿の練り直しをし、必要な配役のオーディションを行い、クラウドファンディングも展開しながら2019年春に撮影までこぎつけ、9月23日には神戸女学院の講堂で約300人のクラウドファンディングの支援者がエキストラとして見守る中、クランクアップを迎えた。
翌年の2020年1月25日はフレンテホールで関係者向け0次試写会>>が行われたが、その後新型コロナ感染拡大の大波を受けることになったが、オンライン開催となった各国の映画賞に次々と受賞を果たした。
【2020】
ベルギー アントワープ国際映画祭審査員賞
コソボ 玉座の女神映画祭 長編脚本賞
日本 第十二回映像グランプリ 脚本賞
アメリカ Southeastern International Film Festival セミファイナリスト
【2021】
インド ウルバッティ国際映画祭 女性長編映画賞
スロバキア コシツェマンスリー映画祭 三部門ノミネート
イタリア ミラノ国際映画祭 5 部門ノミネート
映画『にしきたショパン』は「阪神淡路大震災の記憶を語り継ぐ」「左手のピアニストを応援する」この二つをテーマにした映像と音にも拘った映画。
<story>
凜子と鍵太郎(けんたろう)は、小さい頃からの幼なじみであり、その独特の風貌から達磨先生 とよばれる高校音楽教師のピアノの門下生。鍵太郎のピアノの腕は、門下生の中でも常に一番で、 作曲もこなす天才肌だ。鍵太郎の大きな手が奏でるラフマニノフは素晴らしく、テクニックでは誰 にも負けない実力を持っていた。対して凜子は、ピアノは大好きだが、不器用でコツコツと努力す るタイプ。彼女はショパンに憧れていた。
だが、「阪神淡路大震災」そして「局所性ジストニア」というピアニストとしての道を閉ざされか ねない大きな試練が二人を襲う。葛藤し、苦悩しながらも二人は「魂に響く音」を追い求めてい く。
にしきたショパン公式 WEBより>>
原作は映画のプロデューサーの近藤修平さんの「マスター先生」だが、映画のテーマに沿って脚本が作られた。
この「マスター先生」のモデルが、『西北バー物語』>>を書かれていた泉高広さん。
泉さんは元高校のピアノ講師という経歴を持つ、西宮北口のピアノバーのオーナー。
映画の中でも、主人公たちのピアノ教師という重要な役割で出演されている。
2019年の春から秋にかけて、週末監督とそのスタッフ、キャストの日程を調整しながら撮影が進んでいったが、その撮影の様子に密着した西宮流の記事は下記で。
・撮影現場レポートVOL.1>>
・撮影現場レポートVOL.2>>
・撮影現場レポートVOL.3>> (この日は大勢のエキストラも集まって、神戸女学院での撮影となった。)
2020年1月25日フレンテホールで行われた関係者向け0次試写会>>
この映画は、竹本祥乃監督のこだわりの音と映像の仕上がりとなった。
主役たちが出会う高校は県立西宮高校でロケされ、夙川近辺や神戸女学院など地元のロケ地にこだわって製作された。
また主役の凛子役の水田汐音さんは、当時県立西宮高校の音楽科に通っており、演奏は全て吹き替えなし。
<キャスト>
水田汐音 /中村拳司
ルナ・ジャネッティ、 泉高弘、 野々村亜梨沙、 楠部知子 、とみずみほ
(友情出演) 茂木大輔
脚本/編集/監督:竹本祥乃(よしの)
プロデューサー:近藤修平 共同脚本:北村紗代子
撮影:前田智弘 録音:長尾優 照明:渡邊祐樹 助監督:山中太郎
ヘアメイク:目千瑛
音楽スタッフ/左手のピアニスト有馬圭亮(ピアノ) 老田裕子(ソプラノ) 近藤浩平(作曲) 沼光絵理佳 (編曲・ピアノ) 松本光史(ピアノ)
制作:株式会社 Office Hassel
公式ホームページはこちら>>
関係者向け0次試写会が行われた後、新型コロナ感染拡大の影響で思うような活動ができない中、様々な映画祭にも応募し、2021年ようやく一般上映に漕ぎ着けた。
2021 年 3 月 20 日(土)より全国順次ロードショー
(京阪神)
シネ・ヌーヴォ >> 3 月 20 日(土)〜
元町映画館 >> 3 月 20 日(土)〜
京都みなみ会館>> 3月26日(金)〜
シネ・ピピア>> 3 月 26 日(金)〜
(東京)
池袋シネマ・ロサ>> 3 月 20 日(土)〜