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鐔(つば)・刀装具の世界

第4回西宮博物館・資料館連携講座 「鐔(つば)・刀装具の世界」
2012年9月15日(土)を聴講した感想をご紹介します。

今回の黒川古文化研究所の川見典久氏の解説で、日本刀にみられる工芸品について
スライドを見ながら勉強しました。

刀を装飾している「三所物(みところもの)」は小柄(こづか)・笄(こうがい)・目貫(めぬき)と
いわれる三点のパーツを揃いの意匠で作るもののようで、赤銅に金銀などで
細工を施しています。

「縁頭(ふちかしら)」は柄の両端にあるパーツで、この二点で一揃いの意匠である事が
多く、格式の高いものは水牛の角などで作ったもので特にデザインのないシンプルなもの
ですが、金属で作った細工の施されたものもあります。

室町時代に始まる幕府御用彫金師の後藤家が「家彫」と呼ばれる格式の高いデザインの
細工物を作り続けていく一方、江戸時代中頃からは絵画の世界の流行も取り入れつつ
大胆で立体的でしかも軽やかな「町彫」とよばれるデザインが江戸でも京でも
広まって行ったそうです。

  

三所物や縁頭は装飾的なものなので銅製が多いですが、鍔(つば)は強度が必要なので
鉄が主材料となります。
またあまり重くても扱いにくいので軽量化の意味もあって透かし鍔が増えてきたそうです。

  

スライドで写真を拡大して細かな細工を見せてもらいましたが、実際にはこれらの金具は
すべて数センチの大きさの中に納まっているもので、壁いっぱいに拡大してもとても
美しい細工の出来栄えには、当時の職人の技術のすごさに感心するばかりです。

黒川古文化研究所のこの秋の展示は鍔なので、ぜひ展示ケースに張り付くようにして
現物をじっくり見てみたいと思いました。
武士の華Ⅱ 鐔(つば)  http://www.kurokawa-institute.or.jp/
2012年10月20日(土)~11月18日(日) 10:00~16:00 月曜休館
  この展観期間中の土・日曜日に限り、阪急苦楽園口駅前から
  無料ハイヤー(9人乗り)を往復運行するそうです。

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次回は 第5回西宮博物館・資料館連携講座 「縁起絵巻の世界」
2012年10月24日(水) 13:30~15:00 西宮市立郷土資料館講座室 聴講無料

 

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