特別講演会「兵庫県下の曳山・だんじり・屋台あれこれ」
2012年8月18日(土) を聴講しての感想をご紹介します。
あちこちの祭りを研究されている西尾嘉美さんのお話をスライドを見ながら
いろいろな違いをおもしろく聞きました。
まず、神輿は神様を乗せて担ぎ上げて運ぶもので、ヤマ(だんじりや山車の総称)は
それについてまわるお囃子などの人を乗せて引っ張るものだそうです。
そういえば数年前に東京の三社祭かなにかで、神輿の上に人が乗ることが
問題になったと聞いたことがありますが、確かに神様の上に乗ってはダメですよね。
全国各地で、豪華に飾られた京都祇園祭の鉾や、行灯仕立ての東北のネプタや、
移動演芸舞台のような長浜の曳山や、曳いて走り回る岸和田のだんじりなど
いろいろなタイプのヤマがあることが紹介されました。
また兵庫県下でもさまざまなタイプのヤマがあり、それは旧五国(摂津・播磨・但馬・
丹波・淡路)が合併して兵庫県となったことが影響しているのかもしれないそうです。
大きく分けると、淡路・三木・明石あたりの布団太鼓、高砂・西脇あたりの反形屋根の
布団太鼓、姫路・赤穂あたりの神輿によく似た屋根のもの、篠山あたりの牛車のような
車輪のついている曳山、阪神間の二重唐破風型屋根のもの、となるそうです。
(上の写真は今日の講演でのスライドを撮ったものです)
また、姫路の総社には三山(みつやま)という動かないヤマもあるそうで、これは
20年に一度おこなわれる祭りで、次回は来年平成25年におこなわれるそうなので、
行ってみたいと思いました。
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西宮市立郷土資料館 第28回特別展示「西宮の祭礼-だんじり巡行を支える人びと-」
日時:平成24年7月31日(火)~8月31日(金) 10:00~17:00(入館は16:30)
休館日:毎週月曜 入館料:無料