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東六甲採石場 国史跡指定記念セミナー

「『大坂城石垣石丁場跡 東六甲採石場跡』とは何か」というセミナーが
プレラホールで開催され、多くの人が聴講しました。
まず西宮市立郷土資料館の担当学芸員から、六甲山にある刻印石の調査の歴史や
今回指定された地区の特徴に関する報告がありました。

その後奈良文化財研究所の高田祐一さんが鍋島家の採石活動についての講演をされて、
そのなかでは石割の技術についての話が興味深かったです。
矢穴と言われる穴をのみで掘りくさびを打ち込んで石を割るわけですが、その矢穴が
あるけど割られずに残っているものを調査すると、穴の長さや深さなどは作業者に
よって個性があるそうですが、くさびを効かせるために大切な差し込む幅については
どれも同じに仕上がっているそうです。
作業者は誰なのか、職業石工なのか人海戦術で素人の寄せ集めなのかなどについても、
今までそんなことは考えてもみなかったのでおもしろかったです。

午後からの現地解説にも参加出来ました。
以前は甲山刻印群G地区と言われていた場所が保存状態が良いということで今回
指定されたのですが、軽登山道の脇斜面になるので確かになかなか人が踏み込める
ところではなく、巨石の周りを掘り下げて確認した跡やいろいろな作業状態の
矢穴の跡や割って運び出したらしい谷状の傾斜など、いろいろ残っていました。


史跡指定されたので公開義務があるそうですが、今のままだと険しいし多くの人に
踏み込まれると地面に残る痕跡が壊されてしまうし、なかなか難しい問題だそうです。

以前も紹介した展望台周辺のE地区も見学しましたが、比較的登りやすい所に
矢穴石などがあるので見学に行かれるならこちらが良いかもしれません。

新しい解説板や道案内板なども出来ていました。
地図の右下のピンクになぞった軽登山道が今日主に歩いたルートになります。
 

「『大坂城石垣石丁場跡 東六甲採石場跡』とは何か」 2018年3月25日(日)
午前:プレラホールにてセミナー  午後:現地にて史跡見学会

 

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