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銅鐸鋳造実験を見学

   

昨年淡路で見つかった松帆銅鐸を兵庫県立考古博物館で展示をしているのに
合わせて、兵庫県立相生産業高等学校機械科の竹下先生による銅鐸鋳造実験が
行われました (神戸新聞関連記事→ 薄い銅鐸鋳造考古博にレプリカ展示)。
同校機械科3年生の選択授業のひとつに2年前から銅鐸鋳造をとりあげている
そうで、いろいろ苦労話なども聞きながら銅鐸のできるまでを見学しました。
鋳造2回と型取り1回の実験の様子をとりまぜて紹介します。

本体の木型を作り、珪砂に水ガラスをを混ぜたものを押し当て砂型(外型)をつくり
表面に模様を彫りますが、このサイズ全面に流水文様で4日がかりだそう。
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外型に薄い粘土を張り付けて組立て、その中に砂を入れて固めてから外枠をはずすと、
粘土の厚みのすきまがある中子(なかご)ができますが、一般的には内側ピッタリの
大きさの中子を作ってから銅鐸の厚みの分を削って調整するらしいです。
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砂型が青銅からはがれやすいように黒鉛をアルコールに溶いたものを型に塗り、
中子をセットして型を合わせます。
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青銅の比率は本物は銅80%以上・錫15%・鉛などですがこの実験は銅75%ほどでした。
銅が多いと赤っぽく錫が多いと白っぽく出来上がるそうです
1200度以上はないと型の中にきれいに湯(溶けた金属)がまわらず失敗となるが
この日はなかなかうまく温度が上がらなくて苦労していました。
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水分があると湯と反応して爆発したりするので、砂場を用意して型を固定。
型に湯を注いだら10分ほど待って型からはずします。
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砂がかなり本体にくっつくので型の再利用は無理。
砂を落として磨いていくとピカピカの銅鐸が現れるのですが、今回は2回とも
外縁部に湯がきちんとまわりきっていなくて失敗作だそうです。
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今なら砂型をよく固める技術や湯の温度を確認する温度計やいろいろと便利な
物がありますが、2000年前の人はどうやっていたんだろう、すごいなぁと
ただ感心するばかりでした。

手伝いをしていた考古博物館のボランティアメンバーさんがたくさん写真撮ったり
メモを取ったりしてたので、そのうちに体験学習できたりするのかしら?

 

 

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