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百間樋をたどる

   

武庫川から西宮への用水路に「百間樋(ひゃっけんび)」というのがあります。
私がそれを知ったのは、甲武中学校の北側にある地下通路の壁画を見たからでした。


百間樋(ひゃっけんび)の由来
 今から400年ほど前、この地域に百間樋という灌漑施設が作られました。仁川の川底を
 人の力で百間(180m)ばかり掘り抜いて、武庫川の水を段上・上大市・下大市・門戸・
 高木の五か村に流したものです。 現在、甲武中学校の西側の用水路に残る
 取樋(花崗岩製) に「字三拾六 高木村用水取樋」と彫られています。

 この五か村の用水の後に、下流の九か村 -上瓦林、下瓦林、御代、広田、 中、芝、津門、
 今津、西宮- に余った水を流すという条件で、五か村を井親(ゆおや)、九か村を井親(ゆこ)
 とする井組(ゆぐみ)を結成し、百間樋を含めた 水路を守り育ててきました。

 この絵は、樋の取り替えや干ばつ時の水の配分をめぐって、井親、井親の間でしばしば起こった
 争いを描いたものです。 現在では、百間樋用水の大部分は、水道用に利用されています。
                                   <壁画説明板より転記>

こんな水路があるとは今まで全く知らなくて、地図を見てみると結構長い距離を
流れているので、ちょっと面白そうかな?と思い、たどった様子を写真でご紹介します。

永禄年間(1560年頃)に武庫川の対岸の村(現尼崎市)との水争いの文書に取水施設が
あったことが出てくるそうなので、少なくとも450年、もしかすると500年以上前に天井川の
仁川の下をくぐって水路が作られたらしく、今も取水口は武庫川の右岸にあって、あちこちに
流れ田畑を潤し、最後はどうやら津門川に合流しているようです。

なので、西宮北口駅近くの津門川に注ぎ込んでいると思われる水路のあたりからスタートして
みましたが、暗渠(あんきょ・地中に埋設された水賂)でした(下写真の自転車の下)
 2009.6.25.  

阪急今津線沿いにまっすぐ北へ上がると、門戸厄神駅のちょっと手前で東に向きを変え
線路の東側へ渡ると、住宅地の中~ダイエー西宮店の横~中津浜線をくぐって東へ。
 2009.6.25.  

さらに住宅街を進み、時々家と家の狭いすき間を流れ、大市八幡神社の横に出ました!
中津浜線のあたりから田畑が多くなったような気がしますし、水門も所々で見かけるように。
  

この水路の史蹟、西宮市立甲武中学校の横にある「字三拾六高木村川水取樋」。
    字三拾六高木村川水取樋
百間樋完成当時に作られた取水樋だそうで、阪神大震災で壊れるまではこんな風に(下右写真)。
撮影時期は分かりませんが、回りは田畑ばっかりですね。
 

国道171号線を北へ渡ると、用水路! 田んぼ! 
マンションや住宅にはさまれてますし向うの高架は新幹線ですが(下左写真)
さらに新幹線の高架下をくぐると、最近整備されたと思われる住宅街の中を「百間樋川」の
石碑も立つ整えられた水路が続きます。
   

北へ北へと川をさかのぼっていくと、古くからの住宅街の広めの側溝のようなつくりにもどり、
坂道になってきたのでいよいよ・・・到着したようです!!
ツタの壁の下から水が流れ出ているのが百間樋(ひゃっけんび)の出口です!
出口の上の道から下流を見ると、流れ出てすぐに二つに分かれています。
この左の東の流れが今たどってきた百間樋川、右の西の流れが富倉川になるそうです。
 

百間樋出口のすぐ北は公園でその北はもう仁川で、つまり百間樋の入り口は宝塚市になります。

下左写真の住宅の左側に見える松の木が百間樋公園の松のようです。
この場所で北を見ると水門のような施設がありますので、ここが百間樋の入り口なのでしょう。
  

ただ地図で見てもしばらく暗渠が続くので、この先は武庫川に近い県道をさかのぼります。
しばらく行くと、県立特別支援学校の敷地の中に「百間樋水路」の看板を発見。
さらに、その道向かいには住宅地の中に「西宮市市有地通路」の空き地があったので、
きっとここで水路は県道の下をくぐってこの空き地の下を通っているのでは?
 

そこからもう少し北にいくと取水施設が見えてきて、東へ曲がると目の前はもう武庫川です。
土手の上から水路も見えるので、武庫川との合流地点はもうすぐのようです。
 

到着! ここから武庫川の水が取り込まれて、仁川の下をくぐって、西宮市内を流れて
津門川に合流して海に出るんですねぇ。   地図はこちら → Googleマップ

無事何とかたどり着きました。
西宮市の水道局あたりにでも問い合わせればもっと詳しい水路図とか分かるのでしょうが、
そこまでするほどのことでもなくちょっとした探検気分で、新たな発見を楽しみました。

            (2009年6月に散策したときの記事と写真を元に一部書き直しています)
 

 -まち歩き,

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