第30回親と子の郷土史講座 わたしたちの西宮を歴史的に見よう! は
生瀬小学校の國村先生からお話を、宮崎先生から調理実習を教わりました。
<平成26年8月19日(火) 10:00~11:30 浜脇公民館実習室>
サブタイトルの「給食にも西宮の歴史が使われています」のとおり、最近の給食の
食材は地産池消でなるべく地域の物を使うようにしているそうで、例えば
門戸のネギや山口町のニンニクや瓦木の葉物野菜なども使用されているそうです。
今回の講座では地元酒蔵の酒粕を使った粕汁をつくります。
まずはその酒粕にちなんだ歴史の勉強です。
江戸時代には西宮で日本酒造りが盛んになり西宮や今津の港から江戸に向けて
酒をたくさん運んでいましたが、いろんなものを載せて運ぶ菱垣廻船では不都合が
出てきたので酒を専門に運ぶ樽廻船が作られました。
また航海の安全を守るために文化7(1810)年に今津港に灯台が作られましたが、
これは大関酒造の長部文次郎が作らせたもので、昔は毎晩丁稚さんが油を持って
点灯していましたが、今は電灯で点灯している現役の灯台です。
江戸時代の終わりには外国船が日本にやってくるようになり、海防に不安を感じた
幕府は外国船が攻めて来ても大丈夫なように海沿いの舞子・和田岬・西宮・今津に
砲台を作らせましたが、今残っているのは和田岬と西宮の砲台だけです。
実際に戦争に使うことはなく済んでよかったですね。
そしていよいよ調理実習です。
給食に粕汁が出るということにちょっとビックリですが、小学生の子供たちが
食べるからということで味噌5:酒粕2の割合の味付けだそうです。
実際の給食には日本盛の酒粕を使っているそうですが今日は白鹿の酒粕を使用して、
豚肉・大根・人参・こんにゃく・薄揚げ・ちくわ・ネギを具にして煮たら完成です。
どの班もおいしく出来上がったようです。
冬になって給食のメニューに出てきたり、来年6年生で日本史の江戸時代を
勉強するときに今日の勉強のことを思い出してくれたらいいですね。