第29回 親と子の郷土史講座 古代体験~前方後円墳の模型を作ろう~ は
郷土資料館の学芸員が講師となって、古墳の模型を作りました。
まずは特別展示「西宮の前方後円墳—津門稲荷山古墳をさぐる—」を見学して、
今は古墳は残っていないけれど西宮にも前方後円墳が三基あったと考えられる
こと、後円部の真ん中に上から穴を掘って棺を納めたこと、埴輪はお墓の外側を
ぐるりと囲むように置かれていたことなどの説明を聞きました。
その後は津門稲荷山古墳を推定した復元図(全長50m、三段積み)を1/200に
したものをもとに工作の時間です。
発泡スチロールのパネルに型紙を貼り付けてから型どおりに切り抜きます。
段を重ねて糊で貼り、棺を納める穴に粘土を敷いて粘土郭を再現します。
丸太をくりぬいて作った棺に見立てた木片を納めて上からも粘土で覆ってふたをして、
古墳の周りに埴輪に見立てたつまようじ片を刺して出来上がりです。
私のイメージより高さがない感じがしたのですが、今目にする古墳は木々が
こんもりこんもりと茂っているから大きく感じるようですね。
最後に津門稲荷山古墳の全長50m(推定)というのがどのくらいのものかという
比較写真を見せてもらうと、甲子園球場の内野の部分よりちょっと大きいぐらいで、
日本最大級の大仙古墳(仁徳天皇陵)の486mと比べるととても小さく感じて
しまいますが、でも古代には古墳を作ること自体が大変なことだったのだから
それぐらいの権力を持った豪族がこのあたりにも居たというのは、なんだか
すごいことなのかなと思いました。
<平成25年8月18日(日) 10:00~11:30>