第30回親と子の郷土史講座の 和綴じ本を作って和本を知ろう は
甲東小学校の西岡先生と上甲子園小学校の村田先生に教えてもらいました。
<平成26年8月17日(日) 13:30~15:00>
まず、西宮市立中央図書館の司書の方が館蔵の和本を紹介されました。
和本とは古代から明治初期まで日本で作られた書物のことで、木版印刷の
「版本」と手書きで複製された「写本」に分けられるそうです。
昔は巻物のタイプでしたが、しだいにお経のように長く蛇腹に折ったものになり、
さらに折った紙の背を糊で貼ったり糸で綴じたり今の本に近い形に変化しました。
江戸時代には寺子屋の普及などで文字を読める人がかなり多く、庶民向きの
絵草子や読本(よみほん・小説類)、往来物(おうらいもの・テキスト類)、
名所図会(めいしょずえ・旅行ガイド類)や辞典類などいろんなジャンルの
書物がたくさん出版されたそうです。
実習は本の背を糸でとじる和綴じのなかの「四つ目綴じ」という製本です。
まずは中紙に糸を通す穴を開けたところまでは準備されていたので、ずれない
ようにこよりを通して仮綴じし、見返しのページを貼りつけ、背の天地の角を
補強する角切れ(かどぎれ)を貼り、表紙用の厚紙を見返しの紙に糊付けして
いよいよ針を使って糸でつづっていくと見た目にもそれらしくなってきました。
作業手順の説明書きを見ながら、先生の説明を聞きながら、わからないところは
質問して確認しながら、みんな集中してあっという間に時間が過ぎました。
それぞれに立派な和本が出来ましたが、何を書くのでしょうか?
私だったらもったいなくて真っ白なまま飾っておきそうですね。