縄文土器をつくろう

親と子の郷土史講座とは、西宮市立郷土資料館の開館当初から毎年夏に
開かれていて、小学校5、6年生と保護者を対象にした 郷土史の講座で、
西宮市内の小学校の先生方が講師をされます。

第30回親と子の郷土史講座では 縄文土器をつくろう ということで
大社小学校の梅木先生と瓦林小学校の菅原先生に教えてもらいました。
<平成26年8月15日(金) 10:00~11:30>


まず縄文時代とは13,000年前から約10,000年続いた時代で、この近辺だと
芦屋の朝日ヶ丘遺跡が6,000年ほど前の遺跡だそうです。
草創期・早期・前期・中期・後期・晩期の6期に分類され、時期や地域ごとに
色々な形や文様の土器が作られましたが、縄目で文様をつけた土器というのは
日本でだけ見られるもので形の不思議などと合わせてまだわからないことが
たくさんあるそうです(ちなみに下右写真の火焔土器として有名なものは
中期の短い期間に主に東日本で作られていたそうです)。

2014.8.15. 2014.8.15.

いよいよ土器作りです。
まず模様をつける縄は自分たちで紙ひもを指で強くねじっていくとクルクルと
巻き付き太いひもになり、先生が用意した竹串や太く巻きつけた紙ひもや
貝殻などのいろんな道具を使って粘土の塊に文様付けの練習をしました。

次に器づくりは丸く作った底の上に長くひも状に伸ばした粘土を一段ずつ
乗せてはなじませて形を作っていきますが、今回は文様付けが目的なので
あまり複雑でない形に作るようにしました。

そしていよいよいろいろな道具を押し付けて、文様をつけていきます。
縄を転がしたり、竹串で絵を描いたり、細竹の丸型を押し付けたり、中には
火焔土器のように細くひも状にした粘土を張り付けてレリーフのような飾りに
したりなど、みんな楽しみながらあっという間に時間が過ぎていきました。

2014.8.15. 2014.8.15. 2014.8.15. 2014.8.15.

加熱しなくても一週間ほどの自然乾燥で十分固くなる粘土だそうですが、
今日中ぐらいならまだ加工できるということで、持ち帰ってからも家でさらに
手を加えてすごい作品になっているのではないでしようか。

 

 

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