今では「ワンカップ大関」で有名な、日本酒の蔵元。
灘五郷の内の今津郷にある。
初代大坂屋長兵衛(長部文治郎の始祖)が今津村で創業した1711年は、
宝永8年から正徳元年になった年。
それから今まで、一体いくつの年号を見て来たのかと思うと
その歴史の重みを感じる。
創業当時は、酒銘「万両」というブランド名。
『大関』と改めたのが1884年。この年に商標条例ができて出願したという。
それより前の1810年に私費で今津港口に常夜燈を建設。
今の 今津灯台>> がそれだ。
1968年には正式に航路標識として許可され、現役の木造の灯台としては
日本最古のもの。200年以上の歴史がある。
江戸まで酒を運ぶ 樽廻船>>の航海の無事を祈った。
この『大関』の銘柄は相撲道に由来するという事から、
国技である大相撲 では優勝力士に大関杯を贈呈している。
2019年、永年市民からも親しまれてきた工場の上の大看板が撤去された。
近年の大きな台風被害などで傷みが激しく、
また今の西宮の条例では再建も難しいことから取り壊しになったという。
本社ビルの近く、酒蔵通りに面して大関のアンテナショップ
『甘辛の関寿庵』>>がある。
大関の工場のすぐ近くにある大東公園で、
2020年に愛称がついた西宮オリジナルの桜の3種類目となる
早咲きの『今津紅寒桜』>>がある。
大関のwebサイトはこちら>>