最近聞いた講座で、電車の話がちょこちょこと出て気になったことがあるので、
とりあえず覚書程度ですが、西宮市内の電車のことを書きとめておきます。
これから詳しく調べられたらと思っています。
新潮社の「日本鉄道旅行地図帳・関西2」という雑誌に駅の変遷などが載っていたので
年代や営業距離数などはこの本をもとにして以下のまとめをしています。
今気になるのは、阪神電車にも阪急電車にも「えびす駅」があったというお話。
阪神電車は明治38(1905)年開業時に戎駅がありました。
明治40(1907)年2月に廃止され、4月には香櫨園駅が戎駅の西に開業しています。
香枦園駅から東へ700mほどのところだったということなので、西宮神社の真北あたり、
今の産所公園あたりではないかと思われるのですが、よくわかりません。
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阪急電鉄神戸本線は大正9(1920)年開業で夙川駅と西宮北口駅もこのとき開業。
西宮戎駅は1月1日~11日だけの臨時駅として寿交番(若松町)のあたりにあった
ようですが、開業廃止年は不明です(昭和の初めころまではあったらしいのですが)。
十日戎の客に阪急にも乗ってもらおうとして臨時駅を作ったらしいのですが、
当時その一帯の電気を供給していた阪神が、阪急から西宮神社までの道の街灯の
電球を消して嫌がらせをしたという話もあるのだそうです(出典がわからないので
いつ頃の話しなのかなどまだ確認できていません)。
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国道二号線の開通時の昭和2(1927)年から開業した阪神電鉄国道線(路面電車)は
昭和50(1975)年に廃止されました。
現在はほぼ同じルートを阪神バスが走っていて、廃止前の停留所を見てみると
… 森具-西宮西口-西宮戎-西宮札場筋-西宮市役所前 …となっているので
現在のバス停の森具-夙川-西宮戎-(阪神西宮)-県立病院前-市役所前でしょうか。
西宮戎駅は昭和7(1932)年に開業したと書かれていましたが、昭和10(1935)発行の
地図に載ってなかったので、これも確認してみないといけないです。
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念のためこの本のほかのページも見ていると、なんとJRにも戎駅(仮乗場)が。
国鉄東海道本線は明治7(1874)年に開業しましたが、神戸~大阪の中間地点に
蒸気機関車の動力に必要な水の補給地が必要ということで、西ノ宮駅が同時に開業。
その後、明治41(1908)年2月10日~2月12日と明治42(1909)~大正4(1915)に
戎駅(仮乗場)があったそうです。
ただこれは営業距離数を見てみると西宮駅から西に2.9km芦屋駅から東に0.9km、
なので、西宮を出てすぐの芦屋市楠町あたりのようです。