第47回西宮さくら祭「西宮歴史散歩」に参加することが出来て、白鹿記念酒造博物館の
名誉研究員の山下忠男さんの解説で甲東園周辺を散歩してきました。
阪急門戸厄神駅に集合の後、まずは神戸女学院構内の岡田神社へ。
平安時代の『延喜式』にも載ってる古い神社のひとつといわれます(西宮市内では
他に広田神社・名次神社・公智神社が載っています)。
ヴォーリズ設計の校舎なども少し案内していただき、チャペルの窓に使われている
アンバーガラスは常に西日が射しているような光が差し込むと聞きました。
坂道を登ってこちらもヴォーリズ建築の校舎が建つ関西学院大学へ行きお昼休憩。
関学の裏?にある関学構内古墳をあけてもらい現存している玄室(棺を納める部屋)を見学。
昭和34年の発掘調査で金環や勾玉などが出土しましたが埋葬者は特定できていません。
古墳のすぐ横にある上ヶ原分水樋は江戸時代の新田開発にともなって作られた用水路で
今も水が流れています。
上ヶ原新田へのもっとも大きな流れをたどったところにある八幡神社には、第二次大戦中に
関学構内に予科練分隊が設置されていた事にちなんで「雄飛之碑」が建てられています。
関学の東にある厳島神社には「麁乱(そらん)大荒神」の銘のある灯籠がありますが、
これは神呪寺縁起に関係のある神の名前で、そのため神呪寺が戦国時代に焼失した際に
一時移転していた場所ではないかといわれています。
長い階段を上っていく天神社は拝殿の前に砂盛りのあるめずらしい神社です。
最後は頴川美術館で、学芸員さんの解説を聞きながら開館40周年記念展の展示品
尾形光琳・円山応挙・北大路魯山人・樂吉左衛門などの作品を見ました。
坂道の多い地域なのでちょっと大変なところもありましたが、遅咲きの桜もあちこちで
見ることが出来て、先生の話もおもしろくて楽しい歴史散歩でした。