国指定重要文化財西宮神社の表大門(赤門)の修復作業が完了しました。
2020年8月23日(日)に竣工清祓式(きよはらえしき) と通り初めが行われました。
開門の様子 → 西宮流YouTube
NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200823/k10012579561000.html
ABCニュース https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_7608.html
サンテレビニュース https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2020/08/23/27925/
神戸新聞 https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202008/0013629728.shtml
今回の修復は平成7(1995)年の阪神淡路大震災の被災修復から25年ぶりになります。
主な作業は、丹塗りの塗り替え、扉の修理、屋根瓦の修理です。
その作業中に屋根の懸魚(けぎょ) に取り付く六葉(ろくよう) という部材を取り外したところ、
隠れていた面に寛文4(1664)年・天保3(1832)年・昭和8(1933)年の墨書が見つかりました。
下写真左はその一つで、天保3年修理の時に「寛文四年建之」と書き入れたらしい、
と紹介されたので、今回の工事に関して展示解説などあるといいですね。
この寛文4年と書かれた六葉は取り外して保管することにして、代わりの六葉を
新調して令和2年の銘を入れて取り付けたそうです。
赤門は慶長9(1604)年に豊臣秀頼が再建したものと伝えられています。
その後承応3(1654)年の本殿火災、昭和20(1945)年の空襲、平成7(1995)年の震災の
難を逃れ、今回令和2年銘の部材で修理され、これからも後世に引き継がれて
西宮のシンボルのひとつとして親しまれ大切にされるのでしょうね。
2020年1月23日 2020年1月28日
2020年2月10日 右扉破損部分は新しい部材と交換
赤門の修復は終わりましたが、これからまだ大練塀の修復があります。
赤門の北側の塀は阪神淡路大震災後に修復されているものですが、すでに
かなり崩れていますので、きれいに丈夫に直るといいですね。