白鹿の酒林の付け替え

新酒が出来た印として酒屋の軒先につりさげられたという「酒林(さかばやし)」。
白鹿(辰馬本家酒造)の工場で作ったものを運んで来て、白鹿記念酒造博物館の
記念館玄関先に大きなものがつけられました。

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杉の葉を束ねた丸い玉で「しるしの杉玉」とも言われ、ずーっと吊るされたままの
茶色く枯れたものを目にすることはあると思いますが、本来は毎年新酒が出来たら
付け替えるものなので、作りたては杉の緑色と葉の香りがさわやかでした。
杉は酒の神様をまつる奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)の御神木で神聖なもの
であり、杉材は伝統的な酒造りの道具に多く使われているそうです。

竹を編んで籠を作り、そこに杉の葉を差し込んでいき丸い形に作ります。
博物館に吊るされるものは直径1m重さ推定100kgと特に大きなものですが、
工場など各所に吊るす十数個の杉玉を社員が酒造りの合間を利用して3週間ほど
かけて作っていくのだそうです(篠山の杉を利用しているそうです)。
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担ぎあげている様子 → https://youtu.be/DaZ8gOSgnPM

白鹿記念酒造博物館の記念館の入り口と酒蔵館の南の軒先に吊るすものは
見ることができますので、年内に行ったならばまだ青みが残って香りのする
期間限定の酒林が見れると思います。
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昔はこれが程よく枯れたころが新酒が熟成されておいしくなる目安だったと
聞いたことがありますが、年明けぐらいですかねぇ、たのしみです。

 

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