6月14日はえべっさんが西宮神社へやって来られたという日だそうです。
現在のお祭りでは、西宮神社本殿からえびすさまを神輿に乗せて中央商店街をめぐり
御輿屋跡地まで巡行し、夜にまた西宮神社に還御されます。
(以下の写真はここ数年間の祭の様子を取り混ぜて使用しています)
昔、鳴尾の漁師が漁をしていると網に何か重たい物がかかりましたが魚ではないので
海に戻しました。
そのあとも漁をつづけて和田岬のあたりに来た時にまた重たい物がかかりましたが、
なんと朝海に戻したものと同じものでした。
不思議な事があるものと思い、神様の像のようにも見えるので今度は船のへさきに乗せて
家へ持ち帰って置いておいたところ、ある夜、漁師の夢の中にえびすさまが現れて
「もう少し西によい場所があるのでこの像を連れて行っておまつりして拝みなさい。
そうすれば大漁になるだろう」と言われました。
目が覚めてから漁師は村人と共にえびすさまをかごに乗せて西へ向かっていましたが、
途中でえびすさまが居眠りしたので、村人達も木陰で休憩する事にしました。
でもいくら待ってもえびすさまが起きなくて時間がどんどん過ぎるので、恐れ多くもえびすさまの
お尻をつねって目を覚まさせて、そこから少し西の森の中へ無事お運びすることが出来ました。
このえびすさまのお尻をつねった場所が御輿屋跡地でその西の森が西宮神社です。
季節の果物の枇杷をお供えするので「びわ祭り」とか、初めて浴衣を着る季節なので
「ゆかた祭り」とか言われる、近畿で一番早い夏祭りだそうです。
西宮神社の境内には屋台が並び、夕方からは浴衣を着た子供たちがたくさん遊んでいました。
西宮神社HP http://nishinomiya-ebisu.com/information/post-55.html
(「西宮流観光案内所」2009年6月の記事をもとに一部書き直しています)
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