西宮歴史調査団の古文書班の活動の基本的なことをまとめておきたいと思います。
宗門帳とは、「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)といい、江戸時代に作られた
本来はキリシタンを取り締まるためのものであったが、次第に現在で言う戸籍原簿や
租税台帳の側面も持つものになっていった。」(Wikipediaより抜粋)
つまり、もともとはキリスト教徒でないことを証明するために○○家の誰某は××寺の檀家で
仏教徒であるという登録で、家族ごとにその構成や年齢が記されています。
基本的に毎年台帳が新たに作られて庄屋や年寄(町政を司る役職)が管理し、内容に
変わりありませんという確認の印を毎月押していくので、写真のように丸い印が並んでいます。
(表紙)
安政六己未歳十月
借家
一向宗門帳
一向宗当所信行寺旦那 当町大村屋
利右衛門かし家
大和屋 年四十六
つる
代判同町
大明屋茂兵衛
とし廿五
忰 栄吉
とし十四
娘 すて
この内容を調べる今回の調査活動は、当時の人口や男女比・年齢比など人口構成の
比率や職業などが分かってくるかもしれない、という研究のための基礎データ集めですね。
科学の研究でも基礎データを集めることは重要ですものね、がんばりま~す。
-活動日2012.6.15.(金) 団員7名+学芸員1名 郷土資料館にて-
西宮歴史調査団についてのお問い合わせは西宮市立郷土資料館まで。
西宮市川添町15-26 tel:0798-33-1298 月曜休館