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調査団 竜吐水班・草双紙の火の見台

      2020/07/29

家の屋根の上にも用水桶が乗っていましたが、桶はなくて柵だけのものもあって
わりとよく人が登っていて、本文に「ひのみ」と書かれています。

安永9 (1780)「珍説女天狗」コマ3    寛政10 (1798)「雲上道中記」コマ5
 
上左「珍説女天狗」では、酒に酔った主人公が茶屋の屋根に涼みに上がってます。
上右の「雲上道中記」では、主人公が雷から雲の歩き方を教えてもらい、天上界へ
旅に出るのでと近所に暇乞いをすると、長屋中の人が驚きつつも「せめて大家さまの
火の見までなりとも見送りませふ」と屋根まで上がっている様子です。

どちらも屋根の傾斜に沿ってはしごが少し見えますが、前の記事「絵本詞の花」
物干から上に続くはしごもおそらくこのような火の見台に上るものでしょう。
火の見櫓ほどの高さはないけれど、まわりの家の屋根より少し高いだけでも
見通しがいいから火の見の役目は果たせそうですね。

下の 寛政11 (1799)「穿幹吹出笑」コマ4 の俯瞰図では、火の見台とそこに
あがるためのはしごの様子がよくわかります(赤丸)。

屋根上の用水桶にはほうきが取り付けられていましたが、火の見台の挿絵には
船の飾りがついているのですが何でしょうか? 

寛政2 (1790)「勧善富蔵雀」コマ11  享和3(1803)「開帳地口提灯」コマ13
 
また真ん中の俯瞰図や上左「勧善富蔵雀」では一応船の形だろうと見えますが、でも
上右「開帳地口提灯」では鳥ですよね? 風見鶏のようなものでしょうか?

史料は総て国立国会図書館デジタルコレクションより。

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