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調査団 竜吐水班・火之用心三十六歌仙

前に紹介した「おゝ津ゑぶし、そうかへぶし」の中の「火之用心三十六歌仙」
には和歌をもじったものとそれをあらわす挿絵が書かれています。
国立国会図書館デジタルコレクションより 『火水風災雑輯(1)』コマ24 上
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140

タイトルは三十六歌仙だけど、じつは小倉百人一首からのパロディですね。
消防道具の描かれたようなところだけ抜き出してみました。
  
天智天皇
(元歌) 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ
(史料) あきたなのやねまで水をたな火けし わがからだまでついにぬれつつ

持統天皇
(元歌) 春すぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山
(史料) はるすぎてうちからどゝの火事ゆへに あれ人ともにかぎやうかくやま

陽成院
(元歌) 筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる
(史料) つくかねのおとよりはやく八方へ やけぞつもりてはいとなりぬる

表紙に安政2卯年(1855)とあるので、前年の嘉永7年(1854)東海地震・南海地震の
あと、または安政2年10月の安政江戸地震のあと、と大地震を経験した直後に
作られているようです。

- 竜吐水調査に関連する調べ物の覚書 -


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