年度末の報告会は終わりましたが、その後も年度内ぎりぎりまで調査活動をしました。
今回は名塩分団に伺って、詰所の壁に古い写真や表彰状などがあるのと、法被や
半鐘や古い団旗などを確認しました。
この古い団旗には「名塩消防團」とありますがよく見ると「塩瀬警防團」だったのを消して
上から書き直してあります。
「警防団」とは、江戸の町火消にもつながるような「消防組」と、昭和初期に軍部の指導で
作られた「防護団」とが統合されて出来た、国民が防空防火活動に関わる組織です。
昭和14年に警防団令施行の時にこの旗に描かれているマークも作られましたが、戦後
昭和22年の消防団令施行により警防団は廃止されました。
立派な旗なので名前を訂正して、警防団のマークの上に「消」を書き足して消防団の旗
として使い続けていたのでしよう。
名塩村+生瀬村で塩瀬村だったのにここで名塩と名乗っているのは、生瀬にも消防団が
新しく出来たのでしようか? ちょっと調べてみないとわかりませんね。
この他に木之元と東久保の倉庫も調査しましたが、こちらには古い道具はありませんでした。
- 活動日2019.3.26.(火) 団員5名+学芸員2名 -
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