調査団10月定例会で、古文書班が昨年度まで調査していた浜東町に関連しての
現地解説を行う予定でしたが、台風19号による悪天候のため中止となりました。
団員向けの解説会ですが、普段の調査はひたすら文字を読んでいるだけだし、
今の該当地域には江戸時代の面影はほぼ残っていないし、で今回の解説用に
いつもとは違う調べ物をしなくてはいけなくて準備はなかなか大変でした。
そのため雨天中止で終わるのはもったいないということで、12月の定例会で
実施することになりました。
阪神西宮駅に集合し、今はマンションが建っている勤番所(幕府の役所)跡と
いわれるあたりや、西国街道の名残などを見て南へ、いよいよ浜東町です。
宗門帳に多く出てくる信行寺に調査に行った話や、江戸時代の絵図にも
描かれている小墓に残る地蔵の話、六湛寺川と東川が並行して流れる
要害の地に架かる橋の話など。
江戸時代末頃の宅地の南端あたりになる浜戎公園で、西宮町の町絵図で
見る拡大の様子や、現在に至る町名の変遷など。
そのあとは浜東町の範囲から少しはみ出して石在町や久保町などを歩き、
当時から重要な産業だった酒造についてや、主要道路の札場筋と本町通りの
交差点にあった高札場についてなどなど。
良い天気に恵まれたし、担当者は楽しく発表はできたと思います。
古文書班以外の団員にもわかりやすく面白く感じてもらえたらよいのですが…。
-活動日2019.12.14.(土)-
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