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舟形石棺と埋葬施設の関連性

第20回西宮市内博物館等連携講座 「舟形石棺と埋葬施設の関連性について」
2014年11月12日(水)を聴講した感想をご紹介します。

講師は今年から西宮市立郷土資料館の学芸員になった山田暁さんで、はじめに
タイトルの船形石棺と埋葬施設の関連、次に石棺の形の変遷についてでしたが、
古墳は関心が高いようで、定員オーバーするほどの大盛況でした。

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まず船形石棺は、その名の通りボートのような形をした本体とふたからなる棺で、
古墳時代の前期~中期前半頃の竪穴式石室の古墳での使用が多いそうです。
古墳の棺と言えば木をくりぬいたものや、石なら四角い形のイメージだったので、
船形石棺の写真を何点か見せてもらって興味深かったです。

つぎに、船形石棺のふたに矩形穿孔(くがたせんこう)と呼ばれる穴が数か所
開いているタイプが熊本から多く見つかり南肥後型船形石棺と分類されています。
船形のふたに直接穴があけられていたものが、ふたからでっぱりが飛び出した形に
なりそこに穴があいている環状縄掛突起(かんじようなわかけとっき)という形式に
変化したそうで、これはおそらく縄をかけたり棒を通したりして、たくさんの人数で
持ち運びやすくなるように工夫された形ではないかと考えられるそうです。

というのも、竪穴式石室は墳丘を作る途中で石棺の本体を設置し、そのまわりに
石室の壁を途中まで作ったところで遺体を棺に納めてふたをするそうなので、
作業スペースの狭さの問題や、まちがって遺体の上にふたを落としたりしない
ようにという気配りがあるのかもということでした。

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加工しやすい阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)で作られた船形石棺は
海を運ばれて滋賀の古墳からも出土されているとか、竪穴式石室の作り方とか
いろいろな話を聞きましたが、初めて聞く用語も多く勉強になりました。

 

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次回は第21回西宮市内博物館等連携講座
「西宮市山口町の袖下踊りと伝説」 講師:俵谷和子(西宮市立郷土資料館)
2014.11.26.(水) 13:30~15:00 大手前大学史学研究所

 

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