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西宮の民俗芸能

第37回特集展示 「西宮の民俗芸能―獅子神楽―」
2012年1月31日(火)~2012年4月1日(日)  西宮市立郷土資料館

2月15日(水)の歴史講座「西宮の民俗芸能―にわか芝居―」を聴講した感想ご紹介します。

まず今回の展示は、今津の福應神社で奉納されている獅子神楽についての展示です。
福應神社の夏祭は7月第2日曜日、秋祭りは10月13日に近い日曜日に行われますが
その時のだんじり巡行に黒髪と白髪の二頭(かしら)を持った人が一緒にまわり、
神社やだんじり巡行途中の休憩地点で舞を披露します。
昨年修復され美しくなった獅子頭や、祭りの様子の写真などを展示しています。

西宮市立郷土資料館 ふくおうじんじゃ

 

今回の講座では民俗芸能の「にわか芝居」について取り上げられましたが、これは
学芸員さんもまだまだ調査中で、にわかとは何かといった概略的な話を聞きました。

この「にわか」という言葉は、「宴席や路上などで行われた即興の芝居」(Wikipediaより)
という「急に始まる」と言う意味合いからはじまったもののようで、俄、仁輪加、ニ和加、
○○加(二つの輪でニワと読ませる)など漢字で書くといろいろな字を使うようです。

今回テーマとしている民俗芸能としてのにわかとは、農村の村人が神社の祭りのときに
奉納する素人芝居や寸劇などをさし、大阪にわかや博多にわかなどと言う本職の芸人が行う
落語や漫才のようなものとはまた別のものになるそうです。

しりょうかんこうざ にわか芝居

また、民俗芸能のにわかの内容は、落語や漫才のように落ちのある笑い話をするものや、
歌舞伎の名場面をピックアップして演じるものなど地域によって内容はさまざまだそうです。
それににわかとはいいますが即興ではなく事前に練習をして演じるものでした。

西宮市内でも、今回の講座でもらった資料から抜粋すると(各記事の出典は省略)

段上では秋祭りのだんじり巡行の途中で広場で歌を歌ったり男も化粧してニワカ(寸劇)をした
今津では地車の中から板を引張り出し支柱の棒で支え臨時特設舞台をつくり、この舞台で
二人の男がぼてかづら(紙で作った簡単なかつら)をかぶってニ輪加をする
生瀬ではだんじりのチョウサイ棒(前方に張り出した曳き棒)に床机を載せてにわかをした
上大市では秋祭りの宵祭りの夜に村でニワカや歌などの演芸会がある

など、昔はあちこちで行われていたようですが、今は名塩八幡神社の秋祭りでしか残って
いないそうです。

また名塩でも、2000年発行の報告書に「境内でニワカ(仁輪加)という宴が催される。
昔は曳き手による狂言が中心であったが、現在ではカラオケや即興芝居が主となっている」
とあり、2007年の祭りを撮影したものを見せてもらいましたが、ショートコントのようなものや
ビンゴゲームなど、ずいぶん様変わりしていました。

 

私は今まで「にわか」というものを知らなかったので、とても面白く勉強になりました。
また、昔から「にわか」について記録に残されたものが少ないということで、形のない伝承や
習慣と言うものを調べることはとても大変だなと思いました。

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