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甲山神呪寺八十八ヶ所巡り

      2014/11/20

神呪寺の南に四国八十八箇所を模したミニ巡礼地があるのをご存知でしょうか。

武庫山神呪寺は平安時代初めに弘法大師空海が開山したといわれていますが
ミニ八十八箇所が作られたのは江戸時代の寛政10(1798)年になってからです。

四国巡礼までは遠くていけない、だから少しでも近くに代わりの巡礼地があればという
ミニ巡礼地の築造は江戸中期から昭和の初期にかけて全国でおこなわれたといい、
甲山のミニ巡礼地は比較的早い時期に作られたものだそうです。

完成当初は京都方面から陸路で、大坂方面からは海路で、とてもたくさんの参詣者で
賑わったそうですが、平成の今はひっそりと、ちょっと寂しいぐらいです。
でも信心からでなくても、全行程2.5kmほどの散策コースにもおすすめです。

まずは阪神バス甲山森林公園バス停で降りてからスタートしました。
道路の南側のバス停そばの駐車場入り口に「寛政十年」の銘の入った石碑があります。     
ここから西(神呪寺方面)へ向かうと道路より低い位置にまず一番札所。
ここの石柱とか台座とか井戸の中とか、人名がいっぱい彫りこまれていて、
わりと簡単に 読めるものが多いのでちょっとおもしろいです。
 
二番札所からは道路北側(森林公園側)で歩道のないところを通らないといけないのでご注意を。

車道に沿って進むと石材店と大師下バス停の間に十二番札所があり、その横の階段を
下ると十三番札所で、その先の道は右へまがります。
通っていい道かちょっと不安になりますが、左手に見える茂みに向かってこの路地から
あぜ道を通って進んでいきます。

この後は時々車道を横切りますが、山の中を道なりに歩きます。
坂道だったり階段だったりしますが、ちょっと歩きにくいので気をつけてください。
 
.                           こんなフェンスの隙間から出入する場所も

45番から64番のあたりは花崗岩の崩れた荒い砂粒っぽい足元なので滑りやすいです!
でも、63番札所辺りからは神呪寺がよく見えて、気持ちいいです。
 
87番札所は道の行き止まりにあるので、車道に戻ってから88番札所のある境内へ向かって
最後のひと踏ん張りですが、この階段がまた大変・・・
  

 

無事、八十八箇所回ることが出来ました。
地図は神呪寺の社務所でももらうことが出来ますが、 『宮っ子』2009年5・6月号
掲載されていた地図もわかりやすいと思います。

また西宮歴史調査団の調査報告書が2012年3月に発行されました。
A5判サイズでやや小さめで地図もついているので、ぜひ散策に持っていって
楽しんでください。
西宮市立郷土資料館で一冊500円で販売しています。

春にはウグイスが鳴いていたり、季節の花々がひっそり咲いていたり、木陰を歩く事が
多いので夏でも比較的涼しく(虫除けはあったほうがいいですが)、散策しやすいと思います。
ただ階段が多いのはもちろんですが、足元の状態がいいところばかりではありませんので、
歩きやすい運動靴などで気をつけて散策してみてください。

(「西宮流観光案内所」2009年5月の記事をもとに一部書き直しています)

 

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