西宮歴史調査団では各班の活動の他に全体で集まって打合せをしたり勉強会をしたり
していますが、今までにやった写真の撮り方など調査に直接役立つ内容だけでなく
ちょっと変わった内容の研修が始まりました。
「文化財のツボ」ということで、ある文化財を取り上げて各学芸員や団員それぞれが
どんな印象を持つか、どんなことを知っているか、どうやって人に紹介するか、
などいろんな意見を言って視野を広く持ってみようというもので、初回は壷でした(笑)
信楽焼の壷ということで、学芸員はそれぞれの専門分野からのアプローチとして、
詳しくないので焼き物の入門書を調べた、展示会に出すならどういう切り口にするか、
江戸時代の人は壷をどのように使っていたのか古文書(日記)の中から探してみた、
飾りの獅子?の顔はだんじりの木鼻に似たようなものがある、壷と甕の違いは、
などこの壷そのものについてや発想を得て飛躍した内容まで、いろいろありました。
古文書に探すとかだんじりの彫刻に似たようなのがあるなどそういった発想の関連は
とくに興味深く、私のふだんの調査においてもそうやって話を勝手に広げることや
あれとこれとがふとしたきっかけで急につながることなどを面白く感じています。
だんじりの彫刻は、写真(下の赤丸内)を見ると確かに似た感じはあるなと思いました。
ただ祭りの時は幕や提灯で隠れているし、この写真はたまたま倉庫の見学に行って
撮ったものですが意識は中央の彫刻に向いているので、言われるまで気づきませんでした。
ちなみに壷を見た私の第一印象は、茶壺っぽいけど耳が三つなので違うのかな?と、
釉薬の感じが好きだなぁというのと、耳が獅子?だから活けるなら牡丹だな、と
ほとんど文化財的な視点ではありませんでした(笑)
-活動日2016.5.14.(土) 郷土資料館にて-
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