西宮発掘調査速報

2014年4月23日(水)の歴史講座
「西宮発掘調査速報―発掘調査からみた西宮地域史の課題―」
を聴講した感想ご紹介します。

2014.4.23.

発掘調査はその場所を調べたいからというよりは工事などで壊してしまうから
その前に調べておくという状況で行われ、西宮でこの2年で発掘調査したのは
6件になるそうです。
それらの資料を基にした研究はまだまだこれからなので、どんな感じで調査を
しているのかや苦労話などを紹介する内容でした。

2014.4.23. 2014.4.23.

西宮神社社頭遺跡 調査地の半分ほどが砂地で水がどんどん湧いてきて
掘り下げた壁面が崩れてきて危険なので調査が進められない部分も。

津門稲荷町遺跡 西宮では初めての墨書土器(平安時代)が出土。
直径15cmほどの須恵器の皿の破片の底に ○○○ のような墨書があるが
この破片だけでは何を現しているか不明(写真下右)。

津門大箇町遺跡 柱穴などの遺構は検出されず、田畑であったあとが認められる。

越水山遺跡・越水城跡 いろんな時代の遺物が出土したが、後世にかく乱された
土砂の中から見つかったので、詳細は不明。

高木西町遺跡 弥生時代前期の遺構を確認。これは北口町遺跡(現アクタ西宮)や
甲風園遺跡と同時代なのでひとつの同じ大きな集落だった可能性もあり。
平成25年8月の調査期間に集中豪雨があり、雨水がたまって調査できなくなる
というアクシデントも。

高畑町遺跡(第8次調査) 第5次調査(現西宮ガーデンズ)と同じく古墳時代の
建物跡が見つかり、同じ集落の範囲かとおもわれる。
西側の高松町遺跡(現芸術文化センター)は同時代田畑であり、少しでも
土地の高い高畑町あたりに住居を構えたらしい。

2014.4.23. 2014.4.23.

スライドを見ながら話を聞いた後、実際に出土した各遺跡の遺物を見ながら
いろいろな説明を聞きました。

 

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