*

今津の酒造家・小豆嶋屋

   

2014年10月15日(水)の歴史講座 「今津の酒造家・小豆嶋屋」
を聴講した感想ご紹介します。

講師は細木学芸員で、小豆島の内海八幡神社の灯籠に鳴尾の船乗りの名が
あるのを見つけたという講座を2010年にされたのですが、そこからの関連で、
今津にいた小豆嶋屋についての考察でした。

小豆島屋
小豆嶋屋(鷲尾家)の子孫が家系を調べた『酒歌春秋』という本によると、
初代は讃岐小豆島出身の善太郎で、塩の商いで取引のあった今津の塩問屋の
上田忠兵衛の娘と結婚して、宝永3(1706)年から今津で酒造りにかかわります。
そして自分の娘に有馬郡附物村(神戸市北区)の鷲尾家から善兵衛を養子に迎え
姓を鷲尾とし、酒を江戸へも出荷するようにもなったそうです。

ただ現在では、小豆島にも有馬にも今津とつながりがあったという資料や
言い伝えなどは残っていないということで、西宮市史や各地の郷土史料の
文献から読み解いてみるとつながりが浮かび上がってくると、たくさんの
史料を紹介してもらいました。

水利などで農業に不利な土地であるけれど良港があり人手も確保しやすい
今津という場所で、有馬郡附物村あたりでとれる米を使って酒造りをして
生産量を増やして発展していったと考えられるようです。
その後昭和18年に廃業し20年の空襲で家も酒蔵も焼けてしまったそうです。

小豆島屋 小豆島屋

新しい発見としては、小豆島橘村の荒神社の石段にも鳴尾村の船乗りの
名前あるのがわかったそうで、まだまだ小豆島と西宮のつながりについて
研究することはたくさんあるということでしたので、楽しみですね。

 

 -歴史講座・現地見学会など, ,

  関連記事

郷土資料館

巡礼と石仏

第35回特集展示 「巡礼と石仏―甲山八十八ヶ所―」 2011年9月10日(土)~10月30日(日) 

尼崎城門の通行手形

2014年8月6日(水)の歴史講座 「尼崎城門の通行手形―岡本家文書でみる「御門通札」の発行と変遷―

青石古墳見学会

指定文化財公開展「西宮市指定の史跡・古墳」 2014年10月28日(火)~11月30日(日) 西宮市

兵庫県下のだんじりあれこれ

特別講演会「兵庫県下の曳山・だんじり・屋台あれこれ」  2012年8月18日(土) を聴講しての感想

西宮の食習・調理実習

2月20日に郷土資料館で講座があった「西宮の食習」ですが、それに関連しての 「からしそうめん」を作っ

調べた!見つけた!なまぜ-生瀬地区文化遺産調査から-

西宮市立郷土資料館で開催中の特集展示「まちのきおく」に関連しての講座 「調べた!見つけた!なまぜ-生

名塩のだんじり小屋

名塩のそう広くない地域ですが7町が持っているだんじり庫を見学に行きました。 次々と案内してもらいあれ

西宮神社の石灯籠に誘われて

市民が語る「西宮いまむかし物語」@にしきた 第2弾 「西宮神社の石灯籠に誘われて ~私が千葉まで旅し

住吉神社の夏祭

西宮砲台の近くの住吉神社の夏祭へ行ってきました。 平成になった頃にだんじり巡行は途絶えたそうですが、

西宮の石造物

2013年10月16日(水)の歴史講座 「西宮の石造物-西宮歴史調査団の 活動からわかった新たな歴史