摂津国の古代集落

2016年2月10日(水)の歴史講座「摂津国の古代集落」を聴講した感想ご紹介します。
講師の山田暁学芸員から、古墳時代や奈良時代頃の集落の事などを聞きました。

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西宮の古代の遺跡というと今は無くなったものも含めて古墳がいくつかとか、
建物や井戸など人が生活していた集落の跡などがあり、近年は西宮北口周辺の
高畑町遺跡などの集落跡でいろいろなものが発見されています。

これを西宮に限らず近隣の阪神間の同時代の遺跡の様子と比べてみることで、
西宮にあるということの位置づけなどを考えようということで、神戸や芦屋の
遺跡の様子を紹介してもらいました。

柱の立っていた穴が見つかってもそれに似たような穴がいくつもある場合に
どれをつなげば一棟の建物になるのかとても悩むとか、古墳時代の終わりごろに
竪穴式建物から掘立柱建物に移り変わる様子だとか、発掘現場の写真や図面を
見ながらいろいろな話を聞きました。

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神戸から西宮の間にある現在分かっている集落跡を地図上で見ると、川沿いで
ほぼ等間隔に集落があったらしいとか、今は無い津門稲荷山古墳は当時は海辺に
あって神戸の五色塚古墳みたいな海からもよく見えるとても大きな構造物だった
と思われるという話はとても面白かったです。

最新の発掘情報としては、津門のアサヒビール西宮工場跡は二号線に近い辺りの
歩道から塀をちょっと覗けば見えるあたりを発掘調査中だそうで、近世の畑の畝の
ようなものが見つかっているそうです。
近くを通る時にはどんな様子かちょっと覗いてみたいなと思いました。

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