多くのつどい場が横につながったら、誰もが安心して暮らせる街ができるはず!だから『つどい場 カレンダー&MAP』を今年も作る!

2019年春に甲子園にできた『つどい場このゆびとまれ』は、住み開きという言葉に出会った松本文さんが立ち上げた。

『つどい場このゆびとまれ』を運営しながら、あたたかい地域を作りたいと『つどい場カレンダー&MAP』を作り続けている。
着実に広がり始めている活動の様子を取材してきた。

『つどい場 カレンダー&MAP』

住み開きで『つどい場このゆびとまれ』を立ち上げた松本さんは、つどい場同士が横につながる仕組みを作りたいと思った。

そのとっかかりが『つどい場マップ』だった。
まずは、甲子園・鳴尾エリアの情報を中心に集めてマップを作った。地図は手描きだった。

手書きの地図から始まったつどい場MAP

筆者が初めてつどい場マップを知ったのが、その手描きの地図だった。
「来年は、つどい場の数も増えそうなんです。マップわかりやすくしたいし・・・。こんな印刷物をデザインしてくださるクリエイターさんをご存じないでしょうか?」
松本文さんのこんな相談に乗り、まんまるみかんの橘弥恵子さんをクリエイターとしてご紹介したのは2020年。

表紙には、その日活動している団体がわかるようなカレンダーを置き、開くとマップが描かれている。
曜日からも分かるし、地図からもその集い場にたどり着けるという狙いになっている。

今は、来年3月発行予定の最新号に向けて準備中だ。

今年は『つどい場 カレンダー&MAP』作戦会議も開催!

『マップ』から『カレンダー&MAP』へと進化しながら続き、その活動は確かに広がってきている。

また、掲載施設や団体も増えたこともあり、今年は横のつながりをさらに深めたいとリアルに顔を合わせる場も作った。
来年3月の発行に向けて、今年は『つどい場カレンダー&MAP作戦会議』が開催され、普段の活動で忙しい様々な団体の代表者がマップの改善案などを熱心に話し合っている。

この日は、JR西宮駅から南へ徒歩5分のところにある「平成リハビリステーション専門学校」の会議室が会場だった。

アドリブが苦手なんです!という松本さんは、自分の思いを原稿にしている

この日は20人弱の方々が集まられ、平成リハビリステーション専門学校の先生からのミニ講座を受けた後は、グループワークでマップの改善点についても話し合い、参加同士の情報交換もあったりと、和気藹々に進んでいく。
その場にいて、ここには確かに繋がりがある!と感じた。

活動拠点で言えばカフェあり、高齢者あり、子どもあり、不登校や認知症、障がい者や共生型地域交流拠点など、集まられたグループや団体の活動内容は専門的には様々の活動を日々されているが、皆さんに共通しているのは「誰もが住みやすい地域にしたい!あたたかい地域にしたい!」という思い。

こうして、今回のように専門学校とも繋がっていくきっかけは、松本さんの人柄と熱意なのだろう。
また「こうして声をかけてもらえるなら是非繋がりたい!」という施設や拠点活動者が多いのも現状のようだ。

ご存じですか!西宮市認知症SOSメール

ところで、西宮市が『西宮市認知症SOSメール』という仕組みを作っていることを、皆さんはご存じでしょうか??

市のホームページにいくと・・・・
「この事業は、認知症により、行方不明となるおそれのある方の氏名・写真等を事前に登録し、万が一行方不明となられた場合に、捜索協力者へ電子メールで情報提供し、いち早く発見・保護へつなげます。」と書かれている。

西宮市より

この認知症SOSメールの登録には、認知症の方の写真や情報の登録と、捜索協力者としての登録の2種類がある。

捜査協力者と言っても、実際に探し回るということより、協力要請メールが来た時、エリアがもし近くなら少し気をつけて街を見てほしい!お散歩するなら、ちょっとだけキョロキョロしてほしい!という緩やかな協力。

大勢の目がほんのちょっとずつ気にしたら、発見されるまでの時間が短くなるかもしれない!!
捜査協力者になってもいいよ!と思ってくださる方は西宮市のこちらのサイトから➡︎

もちろん、認知症の方を介護されている方も上記サイトからご登録を!!

一人でも多くの目で徘徊の方を少しでも早く見つけてあげたい!

認知症の方や介護者の利用も多い『つどい場このゆびとまれ』の松本さんは、徘徊して行方不明になる高齢者の早期発見には一人でも多くの目が欲しいという。
「西宮市が認知症SOSメールの仕組みをつくられていますが、まだまだ知らない人も多くて・・・・。」と言いながら、『みやっこケアグループ』というLINEグループを独自に立ち上げている。

松本さんの活動の中で知り合った方々と繋がり、西宮市認知症SOSメールを転送したり、お互いの施設や活動など、独自の情報情報を交換したりしている。
今は福祉関係の方が多いが、一人でも多くの方がこのライングループでつながれば、徘徊の高齢者の早期発見につながると思い、一人でも多くの目になってくださる方と繋がりたいと松本さんは思っている。

『つどい場このゆびとまれ』の松本さんにコンタクトを取りたい方はこちらから➡︎
お電話の方は、0798★77★2556まで(但し、平日の10時〜17時)

民間で広がっている様々な横のつながりが、緩やかなセーフティネットとなり、きっと「西宮ってあたたかい街だよね」と言われるようになるだろう。

投稿日時 : 2025-06-26 11:04:00

更新日時 : 2025-06-26 22:55:27

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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