*

西宮の後期・終末期古墳

      2014/09/09

2014年2月19日(水)の歴史講座「西宮の後期・終末期古墳」を聴講した
感想ご紹介します。

西宮の古墳というと、古墳時代前期~中期に作られた大型のものはほとんどなく、
後期の群集墳と言われる小さめの古墳が集まったものが多いです。

2014.2.19.

2014.2.19.

  まず、西宮のどの辺に古墳があるかというと
  古墳分布図を見ると、仁川のあたりと苦楽園の
  あたりの少し小高いところに集まっていて
  (左写真黒丸・拡大して見て下さい)、あと一基は
  山口町北部に青石古墳があります。

  これは阪神間一帯の古墳の傾向で、前中期の
  大型の古墳は海岸寄りの比較的平らなところ
  (西宮では消失した津門稲荷山古墳や津門大塚古墳
  など)、後期の群集墳は丘陵地にあるそうです。

  古墳時代の区分は、四つに分けられています。

前期(3c末~4c末) 前方後円墳始まる、竪穴式石室、円筒埴輪、銅鏡等を副葬
中期(4c末~5c末) 前方後円墳巨大化、竪穴式石室、人物埴輪、鉄製武具類を副葬
後期(5c末~6c末) 群集墳の増加、横穴式石室、須恵器等土器類の副葬が増加
終末期(7c) 前方後円墳の造営が終了、副葬品の減少

これらの特徴や須恵器の形式の変遷などを各古墳の出土品に当てはめて推測すると
具足塚古墳は八十塚古墳群より古いとか、八十塚古墳群の中でも老松支群は苦楽園支群
より古いとか、苦楽園支群の中でもどれが古くてどれが新しいとか、いろいろと
考えられるそうです。

こうやって年代を詳しく研究することにより、古代の西宮がどのような場所だったか、
中央(奈良)からの文化の伝播はどんな様子だったのかなど、いろいろなことについて
まだまだ研究中です、という発表でした。

解体の終わった津門のアサヒビール工場跡地から何か出土しないか気になりますし、
次回4月予定の講座では古墳に限らず発掘調査速報というテーマになるらしく、
西宮の考古学に注目していると興味深いことが出てくるかもしれませんね。

2014.2.19. 2014.2.19.

今までの古墳関連の講座の記事はこちらです。
西宮の前方後円墳」2013.8.10.
老松古墳現地説明会」 2012.6.3.
西宮の後期古墳」 2011.12.21.

 

 

 -歴史講座・現地見学会など, ,

  関連記事

生瀬の古文書―淨橋寺文書の調査から―

2016年10月19日(水)の歴史講座「生瀬の古文書―淨橋寺文書の調査から―」 を聴講した感想ご紹介

八十塚古墳群の時代展 現地見学会

8月4日(土)にあった郷土資料館の特別展示に関連の現地見学会に行ってきました。 危険な暑さを記録する

西宮の町絵図・村絵図

2019年10月16日(水)の歴史講座「西宮の町絵図・村絵図」を聴講した感想ご紹介します。 今回の配

調べた!見つけた!なまぜ-生瀬地区文化遺産調査から-

西宮市立郷土資料館で開催中の特集展示「まちのきおく」に関連しての講座 「調べた!見つけた!なまぜ-生

大庄屋の生活

第39回特集展示 「瓦林の大庄屋 岡本宇兵衛」 2013年4月2日(火)~5月12日(日)  西宮市

西宮の前方後円墳

第29回特別展示 「西宮の前方後円墳 -津門稲荷山古墳をさぐる-」 2013年7月30日(火)~9月

老松古墳現地説明会

2012年6月3日、苦楽園にある西宮市指定史跡「老松古墳」の史蹟整備が完了したことに ともなう現地説

江戸時代の水争い―上ヶ原用水・北郷用水・百間樋―

指定文化財公開展 「上ヶ原用水路」 2012年10月2日(火)~2012年11月25日(日)  西宮

東六甲採石場 国史跡指定記念セミナー

「『大坂城石垣石丁場跡 東六甲採石場跡』とは何か」というセミナーが プレラホールで開催され、多くの人

西宮発掘調査速報

2014年4月23日(水)の歴史講座 「西宮発掘調査速報―発掘調査からみた西宮地域史の課題―」 を聴