津門大塚町遺跡現地説明会

あいにくの雨でしたが、兵庫県が発掘調査している津門大塚町遺跡
(アサヒビール西宮工場跡地) の現地説明会に多くの人が訪れていました。
令和4(2022)年11月13日(日) 10時~15時 現地説明会概要(PDF)
 
工場跡地の東側のホームセンタ建設地を2015年に西宮市が発掘したときには、
古墳時代の遺構としては建物跡が見つかっていたぐらいでしたが、
今回の西側の県立病院建設予定地では、埋没古墳群が見つかりました。

埋没古墳とは、古墳の盛り上がってる部分が削られたり埋もれたりして、
現在地上からは見ることのできない古墳の事をいうそうです。
この辺りは津門大塚町(以前は字大塚)という名の通り、大きな古墳や
周りにもいくつも古墳があったと言われている場所でした。
ただ明治時代初めに鉄道(現JR)を通すために塚を崩して盛土に使用したり、
昭和2年にはビール工場が出来てよくわからなくなっていたのですが、
今回の調査が推測を裏付けることとなり、とても貴重な発見だそうです。


8号墳は造り出しという突起部のついた円墳で、その周濠部分からは
多くの埴輪や須恵器が出土し、その特徴から古墳時代後期につくられた
古墳だと考えられるそうです。
埴輪は円筒埴輪だけでなく、馬や人をかたどったものもあるようで、
接合されて元の形になったらどのようになるだろうとたのしみです。 


参考資料 : 現地説明会配布資料、『町名と祭りの話』(山下忠男著)

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