調査団 古文書班・200708・身躰限り

7月になってようやく今年度の古文書班活動がスタートしました。
今までも広い部屋で集まっていましたが、隣の席との間隔をさらにあけるように
机の並び方を変えたりして、新しい生活様式下での活動をいろいろ試しています。

さて、今年度も引き続き浜石在町宗門帳の調査です。
7年かかった浜東町と比べて、冊数は多いのですが一冊がかなり薄いので
順調に進めば今年度で終わりが見えてくる!かも? らしいです。

移動などの変更事項をメモ書きしている小さな文字の中に「身体限り」という
見慣れない単語が出てきました。

身代(しんだい)限り
近世において無担保の債務を弁済するため、公権力の命令により債務者の
財産を没収し、債務弁済に充てる方法。
町人・百性の債務決済方法として広汎に適用された。
債務を決済させるための最終的方法であって、それに至るまでにも債務弁済を
強制するための様々な方法がとられた。    <国史大辞典より抜粋>

ほかの辞書も見出し語では「身代限り」となっていますが、身体(しんたい)限りや
身上(しんしょう)限りとも言う、という記載のものもありました。
借家住まいの人でしたが、借金返済で一文無しになったので知人か縁者の家に
同居させてもらうことになった、というかんじでしょうか。

-活動日2020.7.8.(水)  団員8名+学芸員1名 郷土資料館にて-

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