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酒米の王者「山田錦」について

白鹿記念酒造博物館で「傘寿を迎えた酒米の王者「山田錦」について」 という
特別講演会を聞いてきました。  (2016年7月30日)
講師は兵庫県立農林水産技術総合センターの池上勝さんで、山田錦の誕生から
今後の展開まで、いろいろな話を聞きました。

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山田錦は母「山田穂」と父「短稈渡船」を掛け合わせてできた品種で、兵庫県報で
こんな品種が出来ましたと発表されたのが昭和11(1936)年2月27日だったので
この日を山田錦の誕生日と考えて今年が80才になるということです。

山田錦の母「山田穂(やまだぼ)」が生まれたのは、兵庫県中央部にある多可町
明治10年頃に篤農家山田勢三郎が品種改良に取り組む中で発見したという説が
有力だそうで、最近「山田錦発祥の地」としてPRしているそうです。
また、兵庫県産山田錦は生まれた土地との相性のためなのか他県で生産されている
山田錦とは酒の出来が違うと言われているそうで、明治20年頃から始まった村米制度
(特定の酒造メーカーと産地集落の契約制度)の続く吉川町などの田んぼでも、
10年ほど前から田の周りに酒造メーカー名の入った旗を立てるようになり兵庫県産の
山田錦使用の酒です!ということをPRしているそうです(例:剣菱HP)。

近年の温暖化によって酒米・食用米に関わらず品質に悪影響が出るようになってきて、
兵庫県産山田錦も作付時期をずらすとかの努力でなんとかしているそうです。
ただ山田錦は遺伝子上変化させようのない完成された酒造好適米ということで、
これより優れた暑さに対応する新しい品種の開発が求められているようです。

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記念館の展示室では江戸時代の酒造りの図や関連する古文書、白鹿の酒造りに関する
帳簿などの展示があり、山田錦の米粒の内部構造の模型や説明も分かりやすかったです。
こちらで勉強してから酒蔵館の展示を見ると、原材料の事から製造工程までが
よくわかりますので、子供たちの夏休みの自由研究にもよさそうですね。

 

 

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