*

調査団 竜吐水班・160311・竜吐水細工所

      2016/03/12

竜吐水調査一年目に見た西宮市内に残る竜吐水の製作所の焼印です。

下大市永福寺「龍吐水/(不明)」 天保十三年寅二月吉日 (1842年)
「細工所 大坂阿ハざ 戸屋町三丁目 井上利兵衛」
大坂阿波座戸屋町は箱屋町あたりの俗称で戸や障子を作る建具職人が多くいた。
現在の大阪市西区西本町あたり。
永福寺151110-kinu-02tx 151110CIMG5937x

生瀬浄橋寺「生瀬村/(不明)」 明治十五年七月新造之 (1882年)
「細工所 大坂四ツ橋 西南詰南入 北村源兵衛」
職人名が読みにくいが、数か所の焼印を照らし合わせて北村とした。
中心の柱部分の焼印と箱側面の焼印の種類が違っていて若干住所表記が違う。
また明治15年新造の銘と大正9年購入の墨書がある。
大坂四ツ橋は長堀川と西横堀川の交差部分、現在の長堀通と阪神高速一号環状線の
交差部分に当たるので、その南西角を南へ行くと西区北堀江一丁目あたりか。
浄橋寺160117-P1170257tkx
 CIMG6919tx

山口町郷土資料館「山口芝/山口芝」 明治十八年酉七月新調 (1885年)
「細工所 大阪阿ハさ 上通二丁目 井上利兵衛」
大坂阿波座上通二丁目は明治5年の町名変更時に伊達町の一部と箱屋町から
出来た町名で、現在の大阪市西区西本町一丁目あたり。
前述の戸屋町三丁目の井上利兵衛と同じ店ではないかと思われる。
徳風会館芝160308-CIMG7572t1x tokufuIMG_0758x

山口町郷土資料館「雲龍水/中野村」 明治十八年酉八月新調 (1885年)
「細工所 大阪阿ハさ 上通二丁目 井上利兵衛」
徳風会館中野160308-CIMG7582x tokufuIMG_0760x

山口明徳寺「[山]/(不明)」 製造年不明
「大阪釣鐘町二丁目 消防器械水彈 川邨卯兵衛製造」
大阪釣鐘町二丁目は現在も大阪市中央区釣鐘町二丁目。
明徳寺160308-CIMG7608tx myotokuji-IMG_0767x

地図の赤い星印がおよその場所です。
map-細工所地図

 

これは西宮歴史調査団公式ブログではなく、団員による個人的なブログです。
西宮歴史調査団についてのお問い合わせは西宮市立郷土資料館まで。
西宮市川添町15-26  tel:0798-33-1298  月曜休館

 -竜吐水班

  関連記事

平成30年度西宮歴史調査団活動報告会

西宮歴史調査団の平成30年度の活動報告会が行われました。 団員の他、一般の方も10人近く発表を聞いて

調査団 竜吐水班・151110・甲東地区消防分団

今年度からの「竜吐水(りゅうどすい)班」の現地調査へ行ってきました。 まずは甲東地区の消防署と消防分

調査団 竜吐水班・龍骨車師

「リウコシヤ」を調べていて、竜骨車を作る職人の資料を見つけました。 国立国会図書館デジタルコレクショ

調査団 竜吐水班・160328・調査用メモ

竜吐水調査の一年目が終わりますが、消防分団などに調査に行った時に 私がちゃんとした名前を知らなかった

調査団 竜吐水班・190326・名塩分団

年度末の報告会は終わりましたが、その後も年度内ぎりぎりまで調査活動をしました。 今回は名塩分団に伺っ

調査団 竜吐水班・180414・消防ポンプ調査

今年度も西宮歴史調査団の活動がスタートしました。 5人の新加入メンバーと一緒に楽しく調査活動が出来た

平成29年度西宮歴史調査団活動報告会

西宮歴史調査団の一年間のまとめである活動報告会がありました。 今年度はスライドを見てもらいながら話し

調査団 竜吐水班・161115・大庄屋岡本家

瓦林の大庄屋岡本家にも竜吐水が残っているということで調査に行きました。 こちらには二台の竜吐水が残さ

調査団 竜吐水班・191009・鳴尾東分団

鳴尾東分団の調査に伺いました。 法被や団旗や昔の集合写真などを調査させていただきました。昔は火の見や

調査団 竜吐水班・消火道具

消防道具の図に名前が描かれていますが読めますか?国立国会図書館デジタルコレクションより『火水風災雑輯

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です