今年度から、竜吐水(りゅうどすい)班がスタートしました。
まずは担当学芸員からメンバー募集の案内を兼ねて竜吐水の説明がありました。
竜吐水とは江戸時代の中頃にオランダから伝わった手動の二人用消火ポンプで、
その40年ほど後の明和元(1764)年には国内で作られたものが江戸の町火消に
配られていたとの記録が見られ、明治時代の初めころまで使われていたそうです。
明治時代初めの竜吐水の販売引札(チラシ)や、一人で使える大きな水鉄砲のような
腕用ポンプと言われたものなどを見せてもらいました。
竜吐水にしても腕用ポンプにしてもそんなに水の勢いがあるわけではないので
消火の有効性に疑問が残り、延焼を食い止めるためには焼ける前に隣の建物を
破壊してしまうという消火活動が主流だったそうです。
そんな道具が今も残されてないか探してみようということで、寺社や消防団や
自治会館などに聞き込み調査をする予定だそうです。
そして同時に町の安全遺産ともいえる火の見櫓もどれくらい残っているものか
調査してみようということになりました。
私もいつの間にかメンバーに加えられていたので(笑)、公開できる範囲で
活動を紹介していきたいと思います。
もし興味のある方がいたなら、郷土資料館までお問い合わせくださいね。
-活動日2015.6.14.(土) 団員5名+学芸員1名 郷土資料館にて-
西宮歴史調査団についてのお問い合わせは西宮市立郷土資料館まで。
西宮市川添町15-26 tel:0798-33-1298 月曜休館