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中世西宮町を掘る~西宮神社社頭遺跡の発掘調査~

第15回西宮博物館・資料館連携講座
「中世西宮町を掘る~西宮神社社頭遺跡の発掘調査~」
2014年2月5日(水)を聴講した感想をご紹介します。

今回の講師は西宮市立郷土資料館の合田茂伸さんで、西宮神社社頭遺跡とは、
西宮神社から門前の馬場町や本町あたりに広がる範囲を指し、昭和50年代から
現在までに40次以上の調査が続けられているということです。

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まずは、発掘に取り掛かる前に周囲の状況を確認して見当をつけることが
とても大切だということで、とくにこういう海辺に近い場所では人間はより
高い場所に家を建てるので、 現在の地形図でも高くなっている場所から
遺跡が見つかることが多いそうです。
そしていろいろな地形図を見せてもらうと、西宮神社から東のあたりや、
西宮北口のあたり、越水のあたりは少し土地が高いので遺跡も見つかって
いますが、西宮市役所のあたりは古代には入江になっていたといわれる
周囲よりすこし低い土地なので今のところ遺跡はほとんどないそうです。

そして、発掘で見つかった出土品の話があり、赤門(表大門)を入って左手の
今トイレのある場所からたくさんの出土品があったそうですが、普通神社の
境内は清浄な場所なのでこんなにゴミが埋められていることはないそうです。
そこで出土した土器の形式が豊臣秀頼が赤門を普請した時期より古いもの
ばかりであることなどを考えると、この出土品がゴミとして埋められた
当時はこのあたりはまだ境内ではなかったということも考えられるそうです。

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そして私も改めて現地を確認してみようと思って帰りに西宮神社へ行き、
社叢林に残る盛土が大練塀築造前の築地塀ではないかと言う話だったので
まずはそちらへ。
おかめ茶屋と駐車場の裏のあたりですが、今の残りの部分からまっすぐに
伸びていたとすると赤門あたりへ続くので、赤門南のトイレの場所は
昔は神社外の区域だったかもというのはわかる気がしました。

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次に本町通りと国道43号線の高低差ですが、今までは赤門から東へ延びる
この道がちょっと高いなという程度の認識でしたが、注意して見ながら歩くと
本町通りから南が低いのがはっきりわかり、空き地越しに見ると43号線を
歩く私の目の高さに本町通の地面があってビックリしました。

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次回は第16回西宮博物館・資料館連携講座
「中国絵画の樹木表現とその意味について」 担当:黒川古文化研究所
2014年3月5日(水) 13:30~15:00 西宮市立郷土資料館2F講座室 聴講無料

 

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