このブログの更新は滞っていますが、宗門帳調査は進んでいます。
今年度は資料表紙の写真撮影からスタートして、6月には浜鞍掛町25冊の
内容を読み始め、そして10月から浜之町に着手となりました。
浜之町で残っている一番古いものは明和6(1769)年10月はじまりで、これは
西宮町の支配が尼崎藩から幕府領に変わった上知(あげち)の年になります。
そこで今までの尼崎藩書式から、新しく大坂町奉行所(幕府)書式に変更して
書かれた最初の宗門帳になるはずです。
そのシステム変更に苦労した様子かも?と思ったのが下左の画像です。
明和6年の1冊目の一軒目の記載ですが、戸主の名前の上に毎月の確認印を
押してある横に小さく10月・11月・12月・寅1月…と書いてあります。
この毎月印を押すのは尼崎藩書式にはなかったことなので、間違えないように
または忘れないように準備したメモなのではないかと妄想しています。
ちなみに二軒目からはこの「〇月」のメモ書きはありませんでした。
-活動日2022.10.5.(水) 団員8名+学芸員1名 郷土資料館にて-
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