今私たちの使うひらがなは一音につき一文字ですが、明治時代中頃に
教育方針としてそのように決められるまでは一音にいくつもの文字が
使われていました。
例えば今の「に」は「仁」という漢字を元に出来たひらがなですが、
「爾」や「耳」を元とするひらがなも使われていました。
それらの使わなくなったひらがな文字を今は変体仮名と呼んでいます。
宗門帳の女性の名前はほとんどがひらがなで書かれています。
左から、けん・たね・つる・はつ・ひて(ひで)、となります。
「つ」の文字に「川」「津」と別の文字が使われています。
先日調査したこの宗門帳のひらがなは、くずし方がわりと漢字に
近いままの字を使う癖があるなと思いました。
-新型コロナウイルスの感染拡大予防のため自宅にて調査作業中-
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