調査団 定例会・190810・展示解説会

西宮歴史調査団の8月定例会で、開催中の「すなどりの具」の解説を聞きました。
この特別展示解説会は一般に告知されている企画なので、調査団員でない人も
何人か解説を聞きに来ていました。


弥生時代のころには海岸線が阪急神戸線のあたりまで入り組んでいたらしく、
越水山遺跡からイイダコツボや網につけるおもりなどの漁具が出土しています。
江戸時代には西宮や和歌山の漁師が関東に進出してイワシの網漁を広めたり、
御前浜の鯛が名産として有名だったり漁業が盛んでした。
イワシの地引網漁は昭和40年ごろまで行われていましたが、経済成長期に海岸部の
埋め立てや水質悪化などで海の環境が漁業ができない状況になり、昭和45年には
漁業権放棄となり西宮で漁業を仕事とする人はいなくなりました。


展示の後半は最後の漁師などから寄贈されたさまざまな漁具の中から、
タコ・イカ・イワシ漁に使う道具類が並べられています。
香櫨園浜でイワシを干している様子や漁船の写真なども展示してあり、
今も続いていれば神戸西部の垂水や明石の方の小さな漁港の感じに
なるのかなと想像しながら見ました。
 

-活動日2019.8.10.(土) 郷土資料館にて-

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