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絵画にみる中国の酒文化

第22回西宮市内博物館等連携講座 「絵画にみる中国の酒文化」
2014年12月10日(水)を聴講した感想をご紹介します。

黒川古文化研究所の竹浪遠さんが講師でしたが、聞いているうちにお酒が
飲みたくなるようなおもしろい内容でした。

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まず、中国ので作られる酒は紹興酒などに代表される黄酒と言われる醸造酒が
古くからあり、その後ヨーロッパやイスラムからの影響か、白酒と言われる
蒸留酒が作られるようになり、近年ではビールやワインも作られています。
なので、絵画に描かれている人たちが飲んでいるのはおそらく醸造酒が
多いだろうということです。

酒造発祥の伝説はいろいろ説があるそうですが、古代の土器や青銅器などにも
詳細は不明ながら酒器であっただろうという形のものが出土していますし、
漢や唐の時代の古墳の壁画に酒宴の様子なども見られるようになりました。

「酒池肉林」の故事は殷時代の王のこと、魏晋南北朝時代の書家王羲之の
有名な「蘭亭序」は名士が蘭亭に集まって曲水の宴が開かれた時に酔って
書いた下書きが素晴らしい出来栄えだったというもの、唐の詩人李白は
酔っぱらって王の前に出たが素晴らしい詩を読んだ、など酒とかかわりのある
いろいろな話もききました。

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そして絵画ですが、酒で有名な人物や故事を描いたものや、酒の席で描く
即興性の高いものなどいろいろな時代のものをスライドで見ました。
文人や仙人を描いたものには楽器と酒はセットのようにかかれていますので、
節度を保って飲む分には全く問題ないと思われていたようですが、その表現は
上品で、こうあるべき的な「勧戒(かんかい)主義」(勧善懲悪を勧める思想)に
基づく表現なのではないかということでした。

 
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次回は第23回西宮市内博物館等連携講座
「日本史の中の酒造史 -江戸時代を中心として-」
2014.12.17.(水) 13:30~15:00
講師:大浦和也(白鹿記念酒造博物館)
※この回のみ白鹿記念酒造博物館にて開催・要入館料

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