兵庫県南東部を流れる河川。西宮と尼崎の市境を流れ瀬戸内海に流れ出す二級河川。
源流は、丹波篠山市の真南条あたりで、概ね緩やかな流れの川だが、
旧福知山線の廃線敷のハイキングコース>>あたりの武庫川渓谷が一番急流となっている。
昔から暴れ川と言われ、たびたび氾濫を起こしながら
現在の鳴尾の地形ができた。
とはいえ、武庫川からは農業灌漑用水が無数に引かれている。
百閒樋川>>もそのうちの一つ。
古代から暴れ川だった武庫川はたびたび洪水をおこし流れを変え
室町時代の弘治3(1557)年の水害で枝川が分流、
江戸時代の元文5(1740)年の
水害で申川が分流したといわれています。
聞きかじり西宮歴史散歩>>より
1920(大正9)年、兵庫県が改修工事(第一期)を始め、
「武庫川」の支流である「枝川」と「申川」がこの時廃川となった。
1924(大正13)年、「甲子園駅」は臨時駅として開設。
8月1日には甲子園球場が完成した。
甲子園筋が川だった名残の武庫川橋梁が甲子園駅を支えている
山や川、海が近くにあり自然豊かな西宮。武庫川にも生き物は多い。
最近はヌートリアもよく目撃されている。
小さな堰の所では、こうして獲物を狙うサギの姿もよく見かける。
広い河川敷は、武庫川河川敷公園として整備されサイクリングロードがあったり、サッカーができる場所があったりする>>
武庫川を横切る国道2号線にかかる武庫大橋は1926年に作られているが、日本百名橋になっており見学者も多い>>
1970年に大阪で万国博覧会が開催されたが、この時会場に行くために神戸で船を降りた像が、171号線を歩いて開場まで行った。
途中、武庫川で休憩し、象が水浴びをしているシーンの写真はよく出回っている。
西宮市情報公開課提供
兵庫県県土整備部(整備当時は土木部)が、平成3年度から平成12年度にかけて、瀬戸内海から日本海を結ぶ延長約170kmの河川沿い(武庫川~篠山川~加古川上流~円山川)を約5万本の桜でつなぐ「ふるさと桜づつみ回廊」を整備した。 (兵庫県WEBサイトより)>