昔から暴れ川と言われてきた「武庫川」
武庫川が何度も暴れて、流れを変え尼崎から西宮の平野を形成してきた。
上之町、日野町、松並町あたりは、よく氾濫したようだ。
そんな日野町あたりの武庫川河川敷に、「文久元辛酉年十一月建之」と刻まれた水位計が現在も残っているのは、そういう歴史の証人ということだろう。
場所は 阪急電鉄の鉄橋からほんの少し北になる。
おそらくは、氾濫が繰り返し起きた場所になるのだろう。
少し調べてみたが 1655年(明暦元年)、1658年(万治元年)、1865年(慶応元年)などが見られるが、1896年(明治29年)は有史以来最大の被害だったという。
この水位計が出来た1861年(文久元年)以後も 何度か大きな被害の氾濫があったようだ。
最近は堤防も整備されてきているが、近年の台風や大雨のスケールも段違いになってきている。
昔の史実や地形も考えておかないといけないのかもしれない。