日本のアメフト(アメリカンフットボール)は大学チームによって普及してきたが、関西では西宮が永らくアメフトの聖地だった。
関西で初めてアメフトの試合が行われたのが、1935年(昭和10年)甲子園南運動場だった。
戦後、甲子園南運動場から阪神甲子園球場に場所を移し、甲子園ボウルが開催されるようになり現在に至っている。
2020年までは、甲子園ボウルの勝者が、東京ドームでのライスボウルで社会人に挑戦してきたが、2021年からは大学生の試合としては、この甲子園ボウルが最終戦となっている。
この甲子園球場とは別に、アメフトのもう一つの聖地は西宮北口駅近くにあった西宮球場と西宮球技場。
ここが関西学生リーグのグラウンドとして親しまれてきたが、西宮球場の閉鎖とともに、王子陸上競技場へと移っていった。
西宮には、関西学院大学(ファイターズ)という学生アメフトを牽引するチームがある。
その西宮から、聖地が王子スタジアムに移ったのは少し寂しい。
アメリカンフットボール記念碑が、南側のアンダーパスに入る角にひっそりと置かれているのを知る人は少ない。
写真は昭和59年の西宮北口周辺の航空写真(西宮市情報公開課)