みなさんは「厄除け」のご利益がある、厄神さんでご祈祷されたお酒「厄神（やくじん）」を手にしたことがありますか？

今回ご紹介するのは、地元で長く愛される「大市米穀酒販店」さんが、「門戸厄神 東光寺（厄神さん）」と強い想いで作った、厄除けのお酒「厄神」と、そのご縁から生まれた「厄神米」のお話です。

大市米穀酒販店の社長、西林勲さんに開発から販売までのお話を伺ってきました。

始まりはご住職の願いから『東光寺で祈祷した厄除けのお酒』

ご祈祷されたお酒「厄神」は元々、東光寺の当時65代目のご住職が、「参拝者へのお土産品として、厄除けになるお酒を作りたい」と願ったことがきっかけで誕生しました。

門戸厄神東光寺で年に4回開催している「であい市 門戸厄神」を通して、イベントで繋がりがあったことから、ご住職が大市さんに声をかけ、平成14年に初めて商品化し販売されました。

ラベルには、ご住職が「これが良い」と決めた寺の家紋やデザインを使用。このお酒を手に取る全ての人に、厄除けのご利益が届くようにという、ご住職の強い思いが詰まっています。

当初は、近隣の酒屋でも販売していましたが、あまり販売数は伸びませんでした。そのため門戸厄神東光寺の境内と、大市米穀酒販店の店舗のみで販売しています。

こだわりの製造とデザインへの想い

現在、厄神の製造は白鹿（辰馬本家酒造株式会社）が行っています。このお酒の特徴は、一般的な丸い瓶ではなく、あえて四角い形の酒瓶を採用していること。

「丸い瓶だと少し安っぽく見えてしまう」という想いから、手間がかかっても今のデザインにこだわっています。四角い瓶は機械を通せず、中身のお酒はすべて手作業で丁寧に詰められています。地道な作業ですが、このひと手間こそがこのお酒の価値を高めています。

お酒のこだわり

地元兵庫県産の山田錦を100%使用し、西宮の「宮水」で仕込んだ特別純米酒。辛口でスッキリとした飲みやすい日本酒なので、幅広い層の方に楽しんでいただけます。

この厄神がご利益あるのは、毎年11月に門戸厄神東光寺で厄除け祈祷を受けているから。

門戸厄神東光寺での販売期間は、1月1日から1月末と、2月は土日と祝祭日（雨天中止の可能性あり）です。大市米穀酒販店の店舗でも販売しています。数量限定のため、毎年だいたい2月頃に売り切れ次第終了となります。

ご購入される方は、お土産として人にあげたり、お神酒として神棚に祭ってから飲んだりする方が多いそうです。

取材のときに大市さんから色々書類を見せていただきましたが、門戸厄神東光寺で厄神を販売する時は、販売台のレイアウト図を事前に作り、お酒は20歳以上の注意書き、３年に一度更新する管理受講証が必要など。きちんと準備をされています。

ご縁がつながり生まれた厄神さんでご祈祷された『厄神米』

大市米穀酒販店では、厄神のご縁から、もう一つのご利益あるお米を取り扱っています。それが厄除けのお米、厄神米です。

門戸厄神東光寺東光寺の前には、幅30ｍの「厄神龍王」を描いた壁画が設営されています。厄神龍王は、日本三躰の厄神明王さまの使い。龍と繋がりが深いことから、大市さんが「厄神のお米も販売したい」と希望されました。

大市米穀酒販店では、「龍の瞳（りゅうのひとみ）」という、普通のお米の1.5倍ほどの、岐阜県の大粒特別栽培ブランド米を販売しています。

龍つながりのご縁で企業に許可を取り、厄神米専用のブランドラベルのデザインを、力を合わせて作成しました。この厄神米も、お神酒と一緒に祈祷しているため、厄除け効果があります。

※厄神米も同じく、期間・数量限定販売のため、無くなり次第販売終了です。

真面目で実直！お米への熱意も人一倍

厄神と厄神米の他にも、大市米穀酒販店が地道に力を入れているのが、普段使いのお米です。

種類豊富で、安心の品質！

全国の優良生産地を結ぶ米専無農薬研究会の会員で、研究会を通して信頼できるお米だけを仕入れて、現在15種類のお米を販売しています。1kgから購入可能なので、気になるお米を気軽に食べ比べできます。玄米での販売も行っているので、健康志向の方にもお勧めです。

このお店の真面目さを物語っているのが、仕入れたお米に対する徹底した仕事です。

大市米穀酒販店では、仕入れたお米をすべて「色彩選別機」という専用の機械に何度もかけ、石や虫食い、変色した米などの異物を丁寧に除去し、きれいで安心できるお米にしてから販売しています。

お米の種類によって機械にかける回数を変えるという、一粒一粒ていねいに取り扱っているのを間近で見ていると、信頼できる地元のお米屋さん！とうなづけます。

お米を購入した方は、希望すればその場で精米もしてもらえます。
「3分つき」「5分つき」「7分つき」「白米」など、自分の好みや健康状態に合わせて、きめ細かく対応してもらえます。

まとめ

厄神と厄神米、そして普段使いのお米まで、大市米穀酒販店さんの商品は、「手間を惜しまない」「お客様に安心で良いものを届けたい」という実直な想いに裏打ちされています。

ぜひ一度、この真面目な大市米穀酒販店を訪ねて、ご利益のある厄神や厄神米を手に取ってみてはいかがでしょうか。

2026年度の厄神・厄神米イベント情報

お問い合わせ

厄除けのお酒「厄神」・「厄神米」のお問い合わせ先

有限会社大市米穀酒販店
〒662-0825 兵庫県西宮市門戸荘17番53号
最寄り駅：阪急今津線 門戸厄神駅 徒歩1分
TEL: (0798)51-1050
FAX: (0798)51-1050
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