西宮流 用語集
門戸厄神・東光寺
阪急電車の門戸厄神駅から北西の方向に約10分の、小高い岡の中腹に「門戸の厄神さん」で知られている門戸厄神・東光寺がある。正式な名前は松泰山東光寺で、高野山真言宗のお寺である。
嵯峨天皇が41歳の時に、「愛染明王と不動明王が一体となり、あらゆる厄災を打ち払い魔を退治する力」との夢を見た。弘法大師にこの話をし、弘法大師が白檀の木で三体の厄神明王を掘り、その一体を東光寺に祀った。(他の2体は既に無くなっている)。
入口から順に境内を巡って見ましょう。






東光寺の本尊をお祭りする薬師堂(瑠璃光殿)、本尊は正しくは薬師瑠璃光如来。瑠璃光を持って衆生の病苦を救うというこの如来は最も大衆の信仰を集めたと言われている。

門戸厄神の本殿、厄神堂。 厄は災いに遭いやすいということだけでなく、人生の要所要所に節目があり、肉体的・社会的にも様々な変化が現れる区切りになり、気を付けようということが厄年だ。

本堂でのお参りが済んだら、本堂浦にある奥の院にもお参りしよう。厄神明王の祠の横には不動明王が祀られており、不動の滝が流れている。




不動堂では、大祭時に護摩札に願を記入し、堂内で護摩焚きを行う。毎年多くの人が厄除けを祈念してここに集まる。

普段は素通りして殆ど気が付かないが、表門の脇に両側に小さな祠がある。
ここに祀られているのは左に制多伽童子(せいたかどうじ)、右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)。本来は不動明王に眷属しているが、門戸厄神では厄神明王に眷属している。


境内の案内図。表門の手前に掲示されている。