門戸厄神・東光寺

門戸厄神

阪急電車の門戸厄神駅から北西の方向に約10分の、小高い岡の中腹に「門戸の厄神さん」で知られている門戸厄神・東光寺がある。正式な名前は松泰山東光寺で、高野山真言宗のお寺。

門戸厄神・東光寺

高野山真言宗のお寺で、正式名称は「松泰山東光寺」。「西国薬師霊場第二十番」「西国愛染十七霊場第ニ番」「摂津国八十八箇所第七十六番」。ご本尊は薬師瑠璃光如来。

創建は天長六年(829)。

嵯峨天皇が41歳の時に見た、愛染明王と不動明王が一体となり、あらゆる厄災を打ち払い魔を退治する力の夢の話を弘法大師にこの話をしたところ、弘法大師が白檀の木で三体の厄神明王を彫られたが、その一体が東光寺に祀られ「厄神さん」と親しまれ、厄払い・厄除けに参拝する人が多くなっている。(他の2体は既に無くなっており、現存するのはここの一体。)

門戸厄神

毎月19日が厄神明王の縁日の厄除け例祭で不動明王の秘法護摩が厳修され、参拝者にはお接待の茶菓子が振る舞われる。
4月は秋季厄除祭・8月は夏季厄除祭と門戸夏祭り・10月は秋季厄除祭が行われるが、1月は厄除け大祭として18日と19日の二日間で露店も並んで賑わう。

人形供養や写真供養などもされているので、詳しくは厄神さんのWEBサイトで>>

境内案内

門戸厄神
門戸厄神
男性の代表的な厄年の42段の男厄坂を上る

42段の男厄坂を上って最初に入るのが表門、変額には開運社との文字が見える。

門戸厄神
門戸厄神
中楼門に上がる階段。女の代表的な厄にちなんだ33段の女厄坂
境内の中程にある中楼門。門の下にはその年の干支の大絵馬が掛かる
中楼門の格天井にはみごとな龍の絵が通る人々を守っている
金色の宝珠は参詣者の金箔が張られて光っている

東光寺の本尊をお祭りする薬師堂(瑠璃光殿)、本尊は正しくは薬師瑠璃光如来。瑠璃光を持って衆生の病苦を救うというこの如来は最も大衆の信仰を集めたと言われている。

東光寺の本尊、薬師瑠璃光明王をお祭りする薬師堂

門戸厄神の本殿、厄神堂。 厄は災いに遭いやすいということだけでなく、人生の要所要所に節目があり、肉体的・社会的にも様々な変化が現れる区切りになり、気を付けようということが厄年だ。

厄神堂の前には大祭には煙もうもうの焼香炉がある。お線香の煙で厄除けを。

本堂でのお参りが済んだら、本堂浦にある奥の院にもお参りしよう。厄神明王の祠の横には不動明王が祀られており、不動の滝が流れている。

奥の院の厄神明王
不動明王と不動滝
大黒堂・愛染堂
弘法大師を祭る大師堂
門戸厄神
延命魂:高野山奥の院、弘法大師御廟近くの参道にあった高さ60メートル樹齢八百年を経た老杉の根

不動堂では、大祭時に護摩札に願を記入し、堂内で護摩焚きを行う。毎年多くの人が厄除けを祈念してここに集まる。

普段は素通りして殆ど気が付かないが、表門の脇に両側に小さな祠がある。
ここに祀られているのは左に制多伽童子(せいたかどうじ)、右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)。本来は不動明王に眷属しているが、門戸厄神では厄神明王に眷属している。

制多伽童子 、地魔を矢で狙う。祈念の効果が早く現れる。
矜羯羅童子 、天魔を矢で射る。菩提心を安住せしめる。
門戸厄神
表門の前に掲示されている境内の案内図

1月18日19日 厄除け大祭

門戸厄神では毎月19日は厄除け例祭をおこなっているが、毎年1月の18日・19日は特別な大祭となっている。

遠くからの参拝者も多く、この二日間は交通規制もされ最寄り駅の門戸厄神駅(阪急今津北線)からは、一方通行になるように誘導される。
普段使える厄神さんの駐車場は、交通規制で全部閉鎖されるので電車がおすすめ。

厄除け大祭に関しての詳細記事はこちら>>

30メートルの擁壁の『厄神龍王』

創建1190年を機に、新しくできた擁壁に『厄神龍王』が姿を現した。『厄神龍王』は、厄神明王の化身。
ファイナルファンタジーにも関われれている内尾和正氏が原作を担当したという迫力ある龍の壁画は必見。

厄神龍王の詳細記事はこちらから>>

門戸厄神・東光寺への行き方(アクセス)

厄神さんへは、阪急電車今津北線の門戸厄神駅が最寄。
今津線は西宮北口駅から門戸厄神・宝塚方面の北線(6号線・7号線乗り場)と今津行の南線(5号線乗り場)に分かれているので気を付けよう!!

駅から徒歩で約10分。
最後は少しきつい上り坂になっている。

平時は駐車場もあり、一番近い駐車場だと坂の上にあるので便利。
但し、正月は参拝客も多くなるので上の駐車場は閉鎖となる。(下の駐車場も満車となるので注意)

1月の厄除け大祭(18日~19日)は、周辺道路が交通規制の範囲となるので、平時の駐車場は全て使えなくなるので電車で行こう!!

門戸厄神に関する関連記事まとめ

門戸厄神の表門への階段の近く、道路を渡ったところに西国八十八ヶ所のミニ巡礼場が作られている。
ミニ四国八十八ヶ所の詳細は、下記の記事の中からご覧ください。

投稿日時 : 2022-02-10 16:21:43

更新日時 : 2024-03-04 08:12:32

この記事の著者

ライターT

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西宮市の歴史や街並みに興味深々です。

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