銅鐸研究の「同期」化

第2回西宮博物館・資料館連携講座
「銅鐸研究の『同期』化~精緻を極める銅鐸研究の整理を試みる~」
2012年5月30日(水)を聴講した感想をご紹介します。

銅鐸(どうたく)と言えば弥生時代に作られた釣鐘のような形をした青銅器で、いまだに
用途がはっきり分かっていないものですが、多方面からの研究がなされています。
ただ、研究が細分化されていてそれぞれの方向を向いているので、他の研究と関連付けて
みればもっと分かりやすくなるのではという、辰馬考古資料館の青木政幸氏の講演でした。

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近年の研究内容は、分布について、作風から見る工人集団について、鋳造の技術について、
表面に描かれた絵の意味について、科学的な成分分析によるものなどいろいろあります
と説明をして頂いたのですが・・・、残念ながらちょっと難しかったです。

今回は銅鐸に興味があって基本的な知識も多少あると言う前提での講演内容でしたので
流水文と袈裟襷文というのがあって、あとになるほど巨大化してくるという程度にしか
知識のない私にはちょっと難しく分かりにくい点もあったのですが、いろんな角度からの
アプローチがあるのだなぁということは勉強になりました。

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後世になって銅鐸の穴をふさいだりほどよいサイズに切ったりして花活けに転用されていた
ものもあるという、こんな本題に関係のない話が私には一番興味深かったりしました。
秋には辰馬考古資料館で絵画銅鐸の展示が予定されているそうで、これは比較的
分かりやすそうに思うので、見に行ってみようと思いました。

 

この「西宮博物館・資料館連携講座」とは、西宮市内の博物館や美術館が連携して
さまざまな情報発信をするという目的で今年度(平成24年度)からはじまりました。
まずは西宮市立郷土資料館、辰馬考古資料館、黒川古文化研究所という歴史系の
研究施設が集まって、毎月各館持ち回りにて館蔵品を中心にした歴史・考古・古美術に
関する講座を開催する予定だそうです。

 次回は 第3回西宮博物館・資料館連携講座 「慶長十年摂津国絵図を歩く」
2012年6月13日(水) 13:30~15:00 西宮市立郷土資料館講座室 聴講無料

 

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