西宮市津門西口町にある津門神社は、入り口の由緒によると「古跡として今も残されて居る綾羽、呉羽姫が百済の国より渡来、我が国に初めて機織又は染物などを教えた地にて彼等が外来渡来の神(大日如来)を勧請し創立したと云われている。」とある。
また菅原道真が太宰府に流される時に、「白砂青松の景勝を愛でられ小詞の辺りにご休憩になった。その祠が津門大明神と称し里人が崇敬する津門の氏神である。」とも記されている。
由緒によると、「津門の氏神である祠を現神域に遷宮したのが宝暦4年(1754)11月」とあるので元の祠の位置は定かではないが、染殿池と松原天満宮の近くにあったのではないかと思われる。
御祭神は天照皇大神、脇殿に毘沙門天神、八意思兼神が祀られている。
本殿の左には西宮市保護木指定、樹齢約600年の樟の大木があり、その前に白王社が祀られている。
その横にある津門神社と彫られている石は大塚古墳から発見された古墳の蓋石と言われている。
境内の末社には、弁財天社、武光稲荷社、愛宕社、白王社、針塚等が祀られている。
津門神社は街中の樟の大木に守られてひっそりと祀られている。直ぐ北の昌林寺と接している。
知らない方にはちょっと分かりにくい場所かも知れないが、JR西宮駅から僅か5~6分の所にある。