開門神事・福男選び(西宮神社)

西宮神社 福男

福男の起源は定かではないようだ。
商売繁盛の神様としてえびす様(西宮神社)を崇敬していた商人が、少しでも早くえべっさんにお参りしたいと、家から走って参拝した『走り参り』が始まりと考えられている。

えべっさんの総本社・西宮神社では1月9日の深夜0時に神社のすべての門を閉じて忌籠が行われ、10日の午前4時から十日戎大祭が斎行される。

大祭が行われた後、午前6時に本殿の大太鼓の合図で表大門前で開門神事講社・講長の平尾亮氏>>の「開門!!」の発声で 赤門>>が開かれ、お参りが許される。

えびすの宮総本社・西宮神社

福の神のえべっさんを祀る戎神社の総本社。
地元では、親しみと敬愛を込めて「えべっさん」という。

本殿は珍しい三連春日造(さんれんかすがづくり)。
向かって右が第一殿で、蛭児大神を祀り、中央が第二殿の天照大御神及び 明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神が祀られている。

一番右に戎大神がおられるという事で、拝殿の右側上部を見ると、網で守られた金の鯛>>が奉納されている。

国宝だった本殿は昭和20年の空襲で焼失し、昭和36年に 桧皮葺から銅板葺に 変えて再建された。

東に向いて建つ表大門(おもておおもん)は、通称赤門(あかもん)と呼ばれており、その左右に連なる大練塀(おおねりべい)と共に 重要文化財に指定されている。

開門神事・福男選びの歴史

1月10日の大祭(十日戎・十日えびす)の前後3日間で、商売繁盛を願う100万人を超える人が参拝に訪れるという大きなお祭り。

始まりは定かでないようだが、9日深夜から行われる忌籠が明けて10日の午前6時に開く神社へ行って、少しでも早くえべっさんにお参りしたいと、家から走って参拝した『走り参り』が始まりと考えられている。

近年は、10日の早朝に行われる福男選び(開門神事)の様子がテレビ中継などされ、全国的にも有名になり、同じような走り参りをお祭りとしてされているところも出てきているという。

福男選び
昔の福男選び(s28年)
福男選び
昔の福男選び(s28年)

<これまで西宮流が取材した福男選びの様子は下記からご覧ください。>
2020年令和最初の福男選び➡︎
2019年平成最後の福男選び
2018年福男選びの動画➡︎
2017年➡︎
2016年➡︎
2016年(福男に向かって、直線の参道を走る!!)➡︎
2015年➡︎
2014年➡︎
2013年➡︎
2012年➡︎
2011年➡︎
2010年➡︎
2010年(西宮神社の福男選びスタートダッシュ)➡︎
2009年➡︎

福男とは

走り参りの時代から早く本殿についた人上位3人をその年の福男として認定してきた。
福男とは、籤運などさまざまな運を手繰り寄せてえべっさんに微笑んでもらった人。
福男になれば、その一年は他の人に福を届ける役目を背負う。

西宮神社の公式WEBサイトでは、大正10年からの歴代福男が掲載されている>>

徐々に福男選びに参加する人の数が増え、赤門前で先着順に待機して走り出すというスタイルでは不都合なことができるたびに、安全を確保するためにも一定のルールが必要になってきた。

同時に、テレビ中継が増えるとともにレースのような様相も出てきたことから、改めて開門神事という神事の一つであるということを知ってもらう目的もあって、福男選びの裏方を支えてきた平尾亮さんを講長として正式に神社の組織の一部として開門神事講社ができた。

開門神事講社の公式サイトはこちら>>

今では、福男選びに参加するために事前にAグループ(108人) Bグループ(150人)を選ぶためのくじ引きが行われたり、参加のための服装チェックが厳格になったりなど、神事を安全に行うための工夫がされ続けている。

開門神事・福男選び 2023年
3年ぶりの2023年開門神事・福男選び
2023年は最初から飛び出した植本亮太さんの独創となった
開門神事・福男選び 2023年

この日参拝された先着5,000名の参拝者には、「開門神事参拝之証」が無料授与される。

西宮神社 福男
「開門神事参拝之証」

西宮神社 福男
赤門から本殿までの約230mのコース

福男は選びは、レースではないのでゴールテープがあるわけではない。
本殿前で待つ3人の神職に抱き抱えられた人が福男となる。
一番福になるには真ん中の神職。
二番福は本殿に向かって右側、コースでは一番インコースになるので、外側に流れないように走ることが大切。
三番福は向かって左端の神職。
抱き抱えていただけるように走ろう!!

福男選びの参加資格

福男・・・となっているが、女性でも参加できる。
クジでAグループを引き当てる女性もおられる。
年齢制限も15歳以上の方というだけで資格範囲は広いが、トラックでの競争ではないのでいろいろ事前チェックはある。

というのもただ早く走るというだけでなく、とにかく開門の瞬間の108人の圧力が大きいことは忘れてはならない注意点。
そのリスクなども考慮して、主催者は時には個別に位置の変更を提案したりされる場合もある。
開門の瞬間に1人が足を滑らせると、あっという間に大きな惨事になるからだ。

現在、くじ引きの段階で下記のような点がチェックされている。
※ 走るのに適したスポーツシューズを履いていること
※ 安全かつ神事に相応しい服装であること
※ 年齢: 中学生以上
※ 「参加心得」への了解と署名

西宮神社 福男
Aグループのくじ番号のスタート位置

くじ引きでAグループ、Bグループを引き当てた参加者には、黄色い手袋配られる。
この手袋は、東日本大震災の後その復興を願って作られた。

福男の賞品 (副賞)

副賞をもった2023年の福男

福男には、黄色い法被や認定証の他に、さまざまな副賞もある。

西宮神社 福男

<西宮神社のサイトより>
一番福:えびすさまの御木像(大)、半被、えびすさまお面額、特製福笹、えべっさんの酒菰樽4斗(72リットル)、えべっさんの米1俵(60kg)、ヱビスビール、えびすフィナンシェ、松葉ガニなど
二番福:二番福えびすさまの御木像(小)、 半被、えびすさまお面額、特製福笹、えべっさんの米1俵(60kg)、ヱビスビール、えびすフィナンシェ、松葉ガニなど
三番福:三番福えびす・大黒さまの御金像、 半被、えびすさまお面額、特製福笹、八喜鯛(焼き鯛)、ヱビスビール、えびすフィナンシェ、松葉ガニなど

福男は、えべっさんからいただいた福を皆さんに分け与える役目も背負うことになる。

福男選びに参加される方のためのまとめ

「福男選びはレースではなく神事であること」をしっかり心に留めて、福男選びへの参加方法などはこちらのまとめ記事をご参考に!!

西宮神社の開門神事・福男選びへの参加方法
西宮神社 福男

投稿日時 : 2019-11-30 21:00:45

更新日時 : 2023-01-10 18:16:04

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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