西宮名塩ニュータウンは、JR名塩駅から斜行エレベーターで上がる高台の住宅地。西宮名塩駅から高低差60mの斜行エレベーターが特徴。愛称は「創造の丘ナシオン」といい 1991年に「街開き」が行われた。
1994年には建設省都市景観100選で大賞に選ばれたこともある住宅地だが、南向きの斜面に点在する建物はゆったりと緑の中に配置され、それぞれがとても特徴的で見ているだけでも楽しい。
特徴的なナシオン広場には、リエラ・イ・アラゴ氏の『アビオ名塩』がそびえ立つ。
このニュータウンの特徴の斜行エレベーターの広場には、池田満寿夫氏の立体物が目を引く。
池田満寿夫氏は画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督など多くの肩書きがありたくさんの作品を残しているが、49才で陶芸を始めたのちブロンズ制作を手掛け野外に置かれる巨大なモニュメントも制作した。その数少ないブロンズの立体物のうち実に3体がここ名塩ニュータウンに残されている。
斜行エレベータの下部の広場に『ナシオンの天馬』『ラ・メール』、上部広場には『静と動』と二つの銅版画がある。
静と動
『西宮名塩ニュータウンのご案内』というサイトの中に、池田満寿夫さんが『創造の丘ナシオンは、アートに出会える街』という題名で寄稿されている。
この文章の中で斜行エレベータ-について「大きなひとつの噴火ブロックのような勢いを見せている。」と書かれている。
住民以外では乗る機会もあまりないが、一度 名塩まで足を伸ばしてみてください。
三島有紀子監督の映画『幼な子われらに生まれ』では、主人公の家族が住む街として使われており、数々の賞をとったこの映画は海外でも上映されていて、名塩のこの特徴的な風景が一気に海外にも知れ渡った。
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